お肉が高いなら昆虫を食べればいいじゃない!(その1)

 どうも、熊ノ翁です。

 消費税の増税の話が出ている昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 熊のスーパーでも、うどんやパスタといった独身男性手抜き用食材達が軒並み値上げをはじめまして。

「うへぇ、こりゃキッツいわあ」と思いながら買い物カゴに突っ込む今日この頃です。


 ニュース記事で手取り13万円の人が「今日はお肉が食べられた。よかった」みたいなコメントをしていましたが、もう本当にそういう感覚が当たり前の時代になってくるのかもしれませんね。

 ええと、確か江戸時代の下級武士の皆さんの食生活がそんな感じだったとかってのは、歴史雑学の記事で読んだような。

 月に一度魚が食えりゃ御の字みたいな。


 さて、そんな厳しい世の中で、それでもどうにかお肉を食べたいとなったら、これはもう新たな食材を探求するしかないでしょう!

 来るべき、牛豚合いびき肉100g300円の高級食材となる恐怖の時代に備え、我々限界庶民は食の新世界を開拓せねばならんのです!

 どこを開拓するのかって?


 そう、昆虫です!

 お肉が無ければ昆虫を食べればいいじゃないッッ!


というわけで、限界庶民代表の熊、さっそく調べてまいりました!

 この昆虫食シリーズ、一応全三回程度でお送りしようと考えているわけですがな。

 第一回の今回は、出来るだけ日本にもなじみのある、食べるうえで親しみの持てる虫さんチョイスしました!

 お肉大好きな皆様は、どうぞ未来のスーパーで昆虫が並び始めた時にでも手に取る参考にしてください!


 それでは、今回のゲストを紹介しましょう!

 中二病にはたまらない、黒く輝くボディを持ち、素早い動きとステルス機能に定評のあるアイツ!

ご存じ、ゴキブリだぁぁぁぁ!


 ああ、ブラウザバックするのは待ってください!

「のっけから上級者すぎるやろ!」という声が聞こえてきそうな不快害虫の王様なわけですが、まあその、アレです。

 ほ、ほら、なんというか身近な存在で親しみはありますよね?

 だってゴキなんて人間が生活送ってりゃほぼ必ずと言って良いほど見るものですし。

 身近な存在で親しみがありゃ良いってもんでも無いですが。


 映画のスノーピアサーとか、ディストピアなSF作品じゃ定番となる食材のゴキちゃんなわけですが。

 これなんで選んだかってーと、知名度の高さはもちろんなんですが実際に結構世界で食われてるっぽいんすよね。コイツ。

 や、少し調べてみてびっくりしたんですけども。


 ゴキブリを食用としていた国は、中国、ブラジル、ベトナム、タイ、メキシコ、ナイジェリア、カメルーン、コンゴ、イギリス、そして日本と。

 そう、日本って食ってたみたいなんすよな、ゴキブリ。


 あと意外なのがイギリス。

 なんでも1800年代くらいまで、酢につけてジャムにしてたとか。

「なんつー発想や、恐るべしイギリス」と思うと同時に「イギリスなんて寒い土地で熱帯生まれのアイツ等よく生きていけたな」と妙な感心もしてしまいました。


 あと、お隣中国ではこのゴキさんは漢方薬として現役で使われているそうでして。

 䗪虫(しゃちゅう)という名前で、血行改善、鎮痛、抗がん作用等の効能で使われているそうです。

 ゴキの種類や、他の漢方と合わせることで色々と種類があるらしく「止痛紫金丸」「鼈甲煎丸」「止血止痛散」「少林風湿跌打丸」とかまあ結構品数も豊富なようです。

 んで、食用としてはゴキの成体を塩振って炒める、油で揚げる、ゴキの卵である卵鞘をフライにするとかで扱われていたようです。


 エビに近い食感で、基本的に火を通して食べられていたみたいですね。

 日本でも、どうも大正時代あたりまで食われていたそうなので、大正ロマンな鬼滅の刃とかもしかすっと陰で皆様……や、この話はやめましょう。

 まあ、個人的には伊之助あたりは食っててもあんま違和感ないですけども。

 某400億円越えの柱さんも作品の外じゃ「うまい! うまい!」とか言って食ってたり……いやほんと何でもないです!

 やめて、石投げないで!


 ともあれ、そんな何気に食べられていた不快害虫ゴキさんなわけですが。

 これ、栄養価的に見ると意外な事に優秀なようです。

 特にタンパク質と脂質に優れていて、ゴキ100gあたりのタンパク質含有量は65.6gで、これは豚ロースの100gあたりタンパク質含有量19gと比べると3.4倍もあります。

 また、脂質についてもゴキは100gあたり28gあり、これは豚ロースの100gあたり19gと比較しても1.47倍ほどあります。

 脂質とタンパク質の分量で見るならば、肉類と引けを取らないどころか上回るポテンシャルを秘めてるんですよね。


 いや、侮れないませんな、ゴキブリ。

 スノーピアサーのプロテインバーは実に理に適った食品だったわけです。

 未来のスーパーでゴキが並び出したら、どうぞ奥様手に取ってみてください!



 とまあ、唐突に始まった昆虫食シリーズですが、そうですな。

 とりあえずコレ含めて3回程度はやろうかなって。

 なんかどちゃくそブクマが剝がれそうな気がして恐ろしい限りですが、これもコオロギスナックを食った者の務め!

 気が済むまで語ってやりまさぁ!



お肉が高いなら昆虫を食べればいいじゃない!(その1)……END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る