最近の日本アニメって、絵が酷くて見てると気分が悪くなって目が腐るゴミばっかなのに、みんなあんなもんよく見るね!

……


…………


………………


 ど、どうも熊ノ翁です。

 ええっとですね。

 本日のエッセイのテーマは……


 や、やめてッ!?

 石を、石を投げないでッッ!?

 熊はただ、Twitterで現場を目撃しただけの、通りすがりの人里に降りてきた獣なんです!


 ちがうの!

 ちょっと表現規制とかフェミニズム関係の界隈を地獄巡り(おさんぽ)してたら、なんかそういう火柱が空を焦がしてるのを偶然見つけちゃったの!


 それでね。

「こ、これはいけない! 火事は初期消火が肝心! 運命の巡り合わせとはいえ、こうやって見かけてしまった以上、ここは熊がエッセイのネタにして皆さんにお知らせする事で放ゲフンゲフン、消火活動に努めなければ!」と思ったの!

 熊、悪くないの!


 と、というわけで今回は「最近の日本アニメって、絵が酷くて見てると気分が悪くなって目が腐るゴミばっかなのに、みんなあんなもんよく見るね!」について語っていきたいと、痛ッ!?

 やめて!

 だから石を投げないで!?

 は、始めます!


 いったー――!

 スネに石当たった!


 はい!

 ええと、一部の界隈の方に何かと敵視され、愛好者は犯罪者予備軍扱いされる我が国のアニメなわけですが。

 はてさて、実際に日本のアニメはそんなにクオリティが低く、嫌われているのでしょうか。

 よくこの手の事を言われる方は、ディズニーやアメコミを引き合いに出して「これだから日本のアニメは」的な発言をして我が国のアニメのショボさを指摘しております。


 正直な話、これ、その人個人の主観的意見としては「そう感じる人がいても別におかしくないやろな」とは思います。

 世の中いろんな人がいますしいろんな感性があります。

 好きなジャンルがあれば嫌いなジャンルもあるわけで、それについては人それぞれ評価は違って当然です。

 なので「私はこれが嫌いです」という意見はわかります。

 そこまではわかります。


 わかるんですが、その後の「何故ならば~」の部分が大体客観性に欠けてんだよなーというのがこの手の意見に対する熊の印象です。

 ええとまず、基本的にアニメというのは娯楽であり見て楽しむ物です。

 よって「絵が酷くて」「見てると気分が悪くなり」「目が腐るゴミ」というのが本当であれば、そもそもそんなもん視聴者はそこまで見ないんですよね。

 だって見てると気分が悪くなって目が腐っちゃうんですもん。

 そんなもん誰が見るかっての。


 そうは思わない人達が日本のアニメを楽しむわけですが、それじゃあまず日本アニメがどれくらいの市場規模を世界で作り出しているかというと、日本動画協会が取りまとめた2021年11月4日発行のアニメ産業レポートによると2020年時点で約2兆5千億円ほどだそうです。

 ネット見ると「日本のアニメは世界シェアの60%」とか景気の良い数字も並んでたんですが、ちょっとこれは世界のアニメ市場規模のデータである程度正確な比較ができるものが見つからなかったので実際どうなのかはわかりませんでした。


 が、同アニメ産業レポートでは日本アニメの海外売り上げはコロナでの世界的な減速を除けば基本右肩上がりの成長を続けています。

 むしろ近年では国内の売り上げよりも国外での売り上げの方が多いくらいで、これで「絵が酷くて」「見てると気分が悪くなり」「目が腐るゴミ」という評価が客観的な物であると主張するのはちょっと無理があるでしょう。

「売り上げが全て」とは言いませんが、そのコンテンツがどの位評価されているかの一つの指針となるのもまた事実です。


 人それぞれ好みは違いますし、見た作品や触れたジャンルに対する感想や評価は分かれて当然です。

 ですが、自分の評価を絶対視して「これが当然! お前らおかしい!」と否定しにかかるような真似は、出来ればしたく無い所ですね。



最近の日本アニメって、絵が酷くて見てると気分が悪くなって目が腐るゴミばっかなのに、みんなあんなもんよく見るね!……END

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