お絵描きAIは世界を壊すのか?
どうも、熊ノ翁です。
やー、凄いっすね、お絵描きAI。
特定のワードを入れたら、そのワードに添ってAIが自動で絵を描いてくれるっていう、とんでもないもんが世に出回り始めているわけですがな。
これ、熊も実際に使ってみたんですけど、まー凄いのなんの。
「アマゾネス」「戦士」と文字入力してAIに絵を描かせてみたら、マジにそれっぽいマッチョなネーチャンの絵が10秒以内に書き上げられたり。
そして、その絵のクオリティが「これ、普通に何かのポスターにでも使えるんじゃね?」と思えるようなシロモノだったりで、もう本当にSFの世界に飛び込んだような感覚を覚えます。
子供の頃から絵を描くのが大の苦手で、小学校の授業でも美術の先生から「これは悪い例です」と、描いた絵を指さされて反面教師として紹介されたトラウマを持つ熊からすると、このお絵描きAIは本当に魔法のようなシロモノです。
あの、何をどうやっても描けず作れずにいたイラストが、簡単な文章を打ち込むだけで写真さながらのクオリティで出力される。
それも熊みたいに、今までの人生で数えるほどしかイラストなんぞ描いた事のない、美的センスゼロな輩ですらボタン一つで写真と見間違うような絵を作る事が出来るのです。
しかも、絵のスタイルを指定する事も可能で、漫画やアニメのような「イラスト」も作る事が可能なようで。
熊もAIで作られたアニメ調のイラストを見てみましたが、まー結構なクオリティです。
「これ、普通に売れんじゃね?」というレベルの物がゴロゴロありました。
このお絵描きAIが、何故こんなにハイクオリティな絵を作ることが出来るのかというと、それは学習させた絵の分量がとてつもなく膨大な物であるからのようです。
インターネットには、イラストや写真などの画像データが星の数ほど存在するわけですが、その大量の画像データがそのままAIの学習材料となり、今現在世を賑わせている
そんな新時代の幕開けを予感させるお絵描きAIなわけですが、こんな超斬新なゲームチェンジャーが表れて何の問題も生まれないはずがありません。
あっちゃこっちゃで問題が多発している模様です。
一番デカいのが著作権。
AIに描かせた絵の著作権は一体どこに帰属するのかという物です。
描かせたユーザーか?
それともAIを開発・管理してる会社か?
AIで描いた絵を売った場合、その利益の扱いってどうなるの?
なにぶん新しい技術ですので、法整備がまるで整ってません。
そして、盗作の問題。
お絵描きAIには、画像データを読み込ませて、それを基にAIに似たようなタッチの絵を描かせるという事が出来ます。
よって、ワンピの漫画データを読み込ませてAIにそれっぽいイラストを作らせるという事も可能です。
さあ、そうやって出来上がったイラストは、果たしてどこまでが許されるのか。
「あまりに似ている」のがダメである、というラインに関しては現行法でも対処は可能でしょう。
人間の描いたケースでもその手の問題は今までにも数多く発生しており、裁かれてきています。
ただ、この「原作を読み込ませて指示を出す」という行為は是か非か。
そして、既にネットで膨大な版権イラストを学習済みのAIが、何も知らない一般ユーザーに版権絵とそっくりのイラストを出力し、ユーザーは何も知らないまま版権イラストそっくりの画像を使用した場合、法的にどこまで許されるのか。
また、例えば「鬼滅の刃」風のタッチで絵を描かせる等といった事が可能なAIについて、原作者はAIメーカーやそのユーザーに対して何らかの補填を要求することが出来るのか。
この辺の上手い落とし所が、現時点では定まっていない状態なわけです。
そんな中で一般に普及し始めてしまったものだから、大騒ぎするのも無理ないです。
まあ、どんなテクノロジーであろうと、今まで人類はその全てにどうにか落とし所を付けて社会を回してきた実績があります。
新技術が世に出回り始めた今は軽いパニックが起きているわけですが、遠からずこの魔法のような技術も「当たり前」の中に組み込まれる日が来るのでしょう。
その時、創作活動をしている人たちはどう変わっているのか、楽しみな反面ちょっと怖くもありますね。
お絵描きAIは世界を壊すのか?……END
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