ミスリルソードは著作権法違反です!

 どうも、熊ノ翁です。

 タイトル見てわかる通り、本日もまた創作界隈ネタです。

 ええと、これ熊も完全にノーガードだったんですけどもな。

「ミスリル」ってあるじゃないですか。

 よくゲームや漫画で出てくるアレ。

 なんか銀っぽい見た目でピカピカ光って軽くて硬い、めちゃイケ金属。


 ミスリルソードとかミスリルアーマーとかさ。

 ゲームなら大体中盤始めか序盤の終わりあたりで出てきて、今までの「くさりかたびら」だとか「アイアンソード」だとかよりちょいと守備力攻撃力お高めの武器防具で出て来ますやな。


 そんなファンタジーRPGのド定番なミスリル装備なんですが、今後出番がちょいと少なくなってくるかもです。

 つーか海外ではもう既に「ミスリル」は「ミスライル」とかに呼称変えて、使われなくなっていってるんだとか。

 なんでまたそんな事になってんのかについて、今回は語っていきます。


 まず、この「ミスリル」という金属についてなんですが。

 実はこれ「オリハルコン」やら「ヒヒイロカネ」やらの神話や昔話に出てくるモノじゃなくて、ちゃんとした著作権のある作品に出てくるシロモノだったんですな。

 言っちまえばラピュタの飛行石みたいに。

 なのでこれを勝手に使っちまうと「おめー何勝手にウチの作品の設定使ってんだよ! 使いたきゃ使用料払えコラァ!」とファンタジーのカケラも感じさせない現実のトラブルが発生する可能性があるわけですね。


 ちなみに、そのミスリルが生み出された物語ってのが、何を隠そうあの「指輪物語」です。

 指輪物語内では「銅のように打ち延ばせる」「鋼より軽くて硬い」「磨けばガラスのように輝く」「銀に似てるが銀と違って曇らないし黒ずまない」という特徴を持つ希少金属であるとされています。

 確かにその、他の物語で出てくるミスリルもそんな感じの特徴してますよな。

 価格は結構暴落してそうですが。


 で、このミスリルさん。

 指輪物語以外で目にしてきた方も多いはずです。

 ファイナルファンタジー、サガシリーズ、テイルズ、今までさんざんっぱらゲームやら何やらで使われてきたのに、なんでまた急に著作権がどうこうなんて話になったのかと言いますと、これには理由があるようで。


 ロードオブザリングは2001年に映画化されてるわけですがな。

 その映画作る際に、指輪物語の権利関係を扱っているトールキン財団が設定回りを「これはこういうものだ」と規定を作ったそうで。

 その兼ね合いで著作権も見直され、厳しくなっていったんだとか。

 そんでまあ「ドワーフ」とか「エルフ」とか、神話や昔話にも出てくるような物はともかくとして「ミスリル」は指輪物語がオリジナルなため、著作権的に危ないかもって事で騒がれてるみたいです。


 同じく指輪物語オリジナルな物でヤバそうなのが、人間より小さくて、穴を掘って生活している種族の「ホビット」さん。

 ファンタジーのド定番な種族なわけですが、あれも実は指輪物語がオリジナル。

なのであちらも勝手に使うと権利関係的にちょっと危険なのかもしれませんね。


 正直「ミスリル」も「ホビット」も、ファンタジー物語で今まで見慣れていた物なだけに、それが「権利的に怪しい」と言われるのはちょっと微妙な気持ちにはなりますね。

 作者の権利を守る著作権は大事ではありますけども。


 まあそんな著作権も保護期限は作者の死没後70年までなわけで。

「くそお! 俺はどうしてもミスリルとホビットを、何の気兼ねも無く使いたいぜ!」という方は、2043年の指輪物語の著作権切れまで待つ必要があるので、健康に気遣って長生きできる生活を心がけましょう。

 もしくはAmazonがやったように、どうにか250億円稼いで指輪物語で作品作る権利買うか。


 とはいえ実際の所、権利回りでどの程度危ないのかわかりませんがな。

 とりあえず、健康でいるのと金稼ぐのは、やっといて無駄にはならんはず。


ミスリルソードは著作権法違反です!……END

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