駄作映画を見たくないなら、とりあえず金のかかった映画を見ろ!

 どうも、熊ノ翁です。

 皆さん、映画見てますか?

 いいですよね、映画。

 大体2時間程度で主人公がふとしたはずみで大事件に巻き込まれて決着がつくドラマがお手軽に堪能できます。

 熊も、アマゾンプライムで、主に主人公が不幸で悲惨な目に遭って再起不能にされるたぐいの映画を好んでみています。

 世界的に見ても映画はエンターテイメントとして大きく認知されているコンテンツの一つでしょう。

 映画の祭典、アカデミー賞の様子は全世界のメディアで取り上げられ、毎年大きな話題を呼んでいますしね。

 ウィルスミスがビンタしたり。

 あれ、最初はそういうイベントなのかと思ったんですけども。


 それはさておき。

 そんな素晴らしいエンタメコンテンツの映画なわけですけども、ある程度の数映画を見てきた人は自分の気に食わないクソな映画にもブチ当たった事があるかと思います。


「ふっざけんなマジで! なんなんだこのクソなシナリオは! 金返せ! 時間損したわ!」

 と、見ていて怒りを覚えるような作品と出会ったこともあるのではないでしょうか。

 つまらないシナリオ、へたくそな演技、何一つ見どころの無いどうしようもないクソ映画というものは、確かにこの世に存在します。

 熊も、そういう映画にブチ当たり、怒りと虚無感を覚えた事は何度もあります。


 今回は、そういった悲劇に遭わないためにどうすればいいかを語っていきますので、皆さんよろしくお願いします。

 

 さあ、どうすれば何の見どころも無いクソ映画から身をかわすことが出来るのでしょうか。

 タイトルから判断?

 出てる俳優?

 関わってる監督?


 違います。

 どれも違います。

 タイトルなんてハリウッド映画は邦題決める際によくわからんものに変えられますし、出てる俳優で決めようにも、俳優はあくまで俳優であって話を作る人では無いので結構なハズレ映画に出てる事も多々あります。

 それじゃあ監督で決めれば大丈夫かというとこれが案外そうでもなくて。

「監督」と名がついていても実際は名前貸しなだけであまりかかわっていなかったなんて事もあったりします。


「じゃあ一体何を基準に決めればいいんだよ!」

 とお嘆きの方!

 ふっふっふ、あるのですよ。

 たった一つだけ、駄作を回避できる方法が!

 それが「とにかく製作費が高いものを見る」です!


「はあああ? ふざけんじゃねえぞ熊! そりゃおめーが大作かぶれなだけだろーが!?」

 とお思いの方もいるかも知れません。

 が、ちょっと待ってください。


 まず、大作映画、熊は大体製作費100億円を上回る物を想定してるわけですが、その位金を掛けて作る場合何が起こるのか。

 そう、映画会社からの横やりです。

 冷静に考えてみてください。

 100億円もの超大金をかけるのです。

 普通に考えて、金にガメツい会社が何も口をはさまず現場のスタッフに全てを任せるような事をするわけがありません。

「おめーちゃんと作ってんだろうな。どこで客を呼ぶつもりだ、見せ場はどこで、どういうもんだ」と、それこそ監督が精神病んで寝込むまでネチネチネチネチ口を出してきます。

 結果として、監督が当初予定していた作品とは大きくかけ離れたものになってしまう事もしばしば。


「ダメじゃねーかそれ!」

 と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 奴ら、映画会社の連中は、まごう事きなき金の亡者です。

 どんな形でもいいからとにかく観客を映画館にブチこんで金を取りたいと考えている生粋のアンデッドモンスターです。

 よって、大金はたいて作られた映画は、それが仮に話のつまらないクソなシロモノであっても大体一つか二つは見どころがあります。

 100億円はダテじゃありません。

 映画会社の人間は、ある種クリエイターからはかけ離れた、ロマンをまるで理解しない完全実利主義者です。

 とにかく無難に無難に、理詰めで「見世物」となる、金のとれる作品を作ろうと躍起になって制作現場にケチをつけてきます。


 どれだけ評判の悪い映画でも、100億円以上かけて作られた映画というものは、どこかしらに見せ場となるシーンという物は用意されているものです。

 例えば、そうですね。

 あんまこういうので例を挙げるのはアレですが、例えば「バトルシップ」とか。

 個人的にはあれを「駄作」と判断するのはどうなんだろうと思うのですが、本場アメリカでの評価は散々です。

「見るに堪えないバカ映画」等といった言葉がズラリと並ぶ本作ですが、ストーリーが陳腐でどうしようもない(と仮定して)映画であっても、それでも何一つ見どころが無いかというとそういう事はありません。

 あの映画、200億円というとんでもない額の金掛けて作られただけあって、アクションシーンやバトルシーンは目を引くものとなっており、本作に否定的な感想を付けている人たちであっても一定の評価をしています。

(個人的には結構ストーリーも好きなんだけどね。ツッコミ所はそりゃあるけども)

 エイリアンの攻め込んでくるシーンや、その母船との艦隊戦などは確かに映像美として「よくこんなシーン作れたなぁ」と感心する所が見ててありました。


 そんな感じで、100億越えの大体の映画は「とりあえずコマーシャルやPVでウケそうな何かしらのシーンがある」事はまず間違いないわけで。

「何一つ見どころの無いクソ映画」を避けたいなら「それが許されないくらいシャレにならない金掛けて作られた映画」を選ぶと良いのではないかと思います。


 そしてもう一つ。

「そんな事ねーよ! 100億越えてようが何一つ見るべき所の無い映画なんてゴロゴロあんだろ!」と叫ぶ方へ。

 あなたは「真に何も見るべき所が無い映画」というのはどのような物なのかをご存じないと見受けられます。

 とりあえず「サメ映画」を10本見ろ。

「本当に何一つ見るべき所のないクソ映画」について語るのはそれからだ。



駄作映画を見たくないなら、とりあえず金のかかった映画を見ろ!……END

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