アニメやゲームのモンスターにも負けてない! 実在するヤバすぎる生き物3選!
どうも、熊ノ翁です。
物語に出てくる恐ろしいモンスターっているじゃないですか。
映画ならエイリアンとかプレデターとか物体Xとか。
ゲームだったらバイオハザードでなんか脳みそ吸っちゃうクリーチャーとかなんかまあ色々いますよね。
ああいう映画見たりゲームやったりすると「やっぱフィクションのモンスターっておっかないしグロいよなぁ。よかったー、現実にはいなくって」と、ある種ほっとしたりするわけですが。
なんのなんの。
厳しい自然界で現実の生き物たちだって、そのエゲツ無さにおいては物語に出てくるクリーチャーたちに負けてなかったりします。
海で最初の生命が生まれてから38億年間、ダテに生物たちはぶっ殺しあいを続けてきたわけではありません。
彼らは獲物を捕らえるために、相手を出し抜くため、あらゆる手段を模索して38億年間進化を重ねてきたのです。
その中には、物語のクリーチャー達に勝るとも劣らない激ヤバな生態をしている奴らだって存在します。
今回はそんな現実世界に存在する、フィクションモンスター顔負けの超凶悪な生態をしたツワモノ達をご紹介していきます!
「なんか怖いモンスターを物語で出したいけど、どっかに良いモデル居ないかなー」とお考えの物書きさん、ネタ集めにでもどうぞ読んでいって下さいな!
※注、昆虫多め
それでは、選手入場ォォォ!
・やってる事が、ほとんど映画に出てくるエイリアン! 恐怖のハンター、ジガバチさん!
というわけで一匹目は、昆虫綱ハチ目アナバチ科のジガバチさんです。
ハチというと、皆さん大体イメージするのはミツバチやスズメバチみたいにでっかい巣を作って、どちゃくそ沢山の数で群れ作って暮らすって物なんでしょうが、このハチは違います。
群れで暮らすような大きな巣は作らず、基本的に単独行動で暮らしています。
「女王バチ」や「働きバチ」といった役割分担もありません。一匹で獲物を狩り、産卵も行います。
で、このハチの何がヤバいかというと、その子育ての方法にあります。
コイツは地面に穴掘って巣を作り、そこに卵を産むわけですが、他の群れを作るハチ達のように餌を幼虫に与えたりといった世話はしません。
代わりに、卵から孵った幼虫の食料となる獲物を穴に運び込んで貯蔵しておきます。
そして、その貯蔵の仕方がヤバいんですよね。
ええと、ジガバチの場合は幼虫のエサにイモムシを使うわけなんですが。
まずイモムシに毒針ブチ込んで神経をマヒさせ、生きたまま身動き取れない状態にします。
で、マヒしたイモムシ達は、孵化した幼虫にゆっくりじっくりと意識を保ったまま食われていくわけです。
もうこれ、やってる事が、巣に連れ込んでフェイスハガーに襲わせるエイリアンとあんま変わってないっていう。
意識がある中ゆっくり食われていくって分、ジガバチさんの方がむしろ生態的に尚エグい気までします。
こんなん、獲物からするとたまったものじゃありませんね。
幸いなことにこのハチは体長2センチほどで人間はめったに襲わないようですが。
もし人間が獲物に選ばれていたらと考えるとゾッとしますね。
・寄生されたら強制TS!? フクロムシさん!
二匹目は海からの刺客、フジツボの仲間でカニに寄生するフクロムシさんです。
これねぇ。
あらゆる寄生生物の中でいっちばんエゲツない搾取してんじゃねえかと熊は思うやつですわ。
こいつ、カニに寄生するわけですが、その際寄生相手がオスの場合、雄性腺を破壊して無理やりメス化させるんですね。
寄生されたオスのカニは産卵期のメスのように腹部、いわゆるフンドシの部分が膨らみ、フクロムシの卵巣を露出させます。
そしてオスはそのフクロムシの卵巣を、まるで母ガニが我が子を守るように慈しみ、世話をし、十分にフクロムシが育つと母ガニが本来するように腹を揺らしてフクロムシの子供を放卵します。
この行動変化はフクロムシに寄生されたらオスでもメスでもどちらも同じで、基本寄生された個体は死ぬまでフクロムシの繁殖に利用されます。
これね、親が子に向ける愛情も何もかんもを自身の生殖活動に利用するって言うのがもうエゲツなさすぎて。
初めてこの寄生生物の存在を知った時は、そのエグい生態に思わず唸りました。
ヤバい生態してる寄生虫は、カタツムリの触覚でうごめくロイコクロリディウムとか、治療不可能なほど人間の体内で大量に繁殖する芽殖孤虫とか知ってましたけどな。
フクロムシは子に向ける愛情を利用するって点で、ただ残酷なだけの生物よりも一層恐ろしさを感じました。
ほんと恐ろしいっすわ。
・ヒャッハー、奴隷狩りじゃあ! 世紀末モヒカン昆虫、サムライアリさん
そして、最後にご紹介するのはサムライアリさん。
コイツ、名前にこそサムライなんて付いてますが、その生態には武士道精神のカケラもありません。
アリというと、基本的には勤勉で、休まず巣の中にセッセと食料を運ぶイメージがあるわけですが、このサムライアリは違います。
自分たちでエサを探すとか、そんな下々の者どもがやる作業はまったくしません。
じゃあ誰が餌を取ってくるんだという話になるわけですが、サムライアリは、そういう雑務を押し付けるために別のアリの巣から奴隷となるアリを無理やり攫ってくるんですよね。
そうして攫ってきた奴隷アリたちに、自分たちのためのエサを集めさせるのです。
もう完全に核兵器でほろんだ世界にはびこる悪党たちと、行動パターンが同じです。
アリの世界にリンカーン大統領がいたら、間違いなくガチギレしてる事でしょう。
なんでコイツが「サムライ」なんてスタイリッシュな名前が付けられてるのかわかりません。
どう考えても「モヒカンアリ」とか「世紀末アリ」の方がふさわしいでしょうに。
ちなにみこのアリ、女王アリもまた、かなりのツワモノっぷりをしてまして。
新しく生まれた女王アリは、当然のことながら自身の配下となるアリを一匹も持っていません。
普通のアリならどっかで小さい巣を作って、最初は自分でエサ取ってきて子育てするわけですが、サムライアリの女王様は違います。
いきなり単身で別のアリの巣に殴り込みに行きます。
そして、わき目も降らず敵の女王アリの元まで乗り込んで、タイマン勝負挑んでぶっ殺します。
その後、相手の女王アリのフェロモンを自分の体に塗りたくって自身が相手の巣の女王アリに成り代わるという、非常にロックな生き様をしております。
当然ながらそんな真似を相手のアリが黙って許すはずも無く、道中でかみ殺されるサムライアリの女王も少なくないとか。
そ、壮絶すぎる……
どうでしょう。
現実の生物たちもエゲツ無さにおいては中々のものではないでしょうか。
もしもあなたが熊と同じ物書きで、自分の作る物語に何か恐ろしいモンスターを登場させようと考えているのでしたら、現実世界で厳しい生存競争を繰り広げている彼らの事をモデルにしてみるのも良いかもしれませんよ。
アニメやゲームのモンスターにも負けてない! 実在するヤバすぎる生き物3選……END
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