『本格ファンタジーがまた燃えました』他2つ
『本格ファンタジーがまた燃えました』他2つ
どうも、熊ノ翁です。
少し熊エッセイの書き方というか、構造変えてみようと思いまして。
今まではエッセイで一つの話題について語っていましたが、今回は複数の話題を一つのエッセイにまとめて語っていこうかと。
とりあえず、今回の話題はこの三つ。
・本格ファンタジーがまた燃えました
・読まれる為には悪魔に魂売って長文タイトル書け!
・なろうユーザーは中年ばっか!
いやね。
語りたい事多くてどれにしようか迷ってるうちに、別の話題が出てきて結局書きかけのエッセイお蔵入りってのがどちゃくそ多くてですな。
そういうの避けるためにも、ちょいと試しにやり方変えてみようかなと思った次第ですわ。
というわけで早速。
『読まれる為には悪魔に魂売って長文タイトル書け!』
ええと、これはアレですな。
五月末あたりに創作界隈で盛り上がってた話題でして。
「どうしても読まれないなら悪魔に魂売って長文タイトル&それっぽいあらすじを書こう! PV2000は違うぞ!」という内容のなろうエッセイから賛否両論湧き上がっていったようです。
うん。
これについてはなんかこう、よく言われてますよな。
「読まれたかったらなろうテンプレ!」「読まれないなら長文タイトル!」
色々と叩かれてるテンプレと長文タイトルなわけですが、手段の一つとしてはアリなんじゃねえかなぁと熊は思います。
ですが「魂売って長文タイトルにしよう!」となると、それもそれでどうなんだろうと思ったりします。
そもそも物書きなんて大半の人間が魂売っぱらってるわけで。
PV2000どころか1PVでも多く稼げるなら皆さん余裕で魂叩き売ると思うんですわ。
じゃあなんでそうしないのか、自分の作品を長文タイトルにしないのかというと、単純に「それで効果がある保証がどこにもないから」なんじゃねえかと。
だって長文タイトルで爆死してる作品なんてゴマンとありますし。
結局これって「へっへっへ、旦那ぁ。この仮想通貨、儲かりますぜ。見てくださいこの値上がり具合!」つってんのと同じなんすよな。
元のタイトル名よりPV増える保証あるなら魂だろうが何だろうが特に躊躇せず売る人多いでしょうが、そんな保証はどこにも無いわけで。
そんでもって小説一作品書くってなると結構な労力が掛かるので、投資で言うなら「そんな大金突っ込めるか!」なんですよな。
悪魔に魂を売るにせよ、売る悪魔は見定めたいよねってのが書き手の皆さんの思う所なんじゃないでしょか。
『なろうはユーザーは中年ばっか!』
で、お次の話題はこちら。
これはアレですな。
なんかやたらとなろうをディスり散らしてるアンチなろうの超新星さんが熱心に主張してらっしゃった事ですな。
これに関しては、小説家になろうの運営会社ヒナプロジェクトの取締役、平井幸さんと企画部長、山崎翔子さんが2019年にKAI-YOU Premiumさんの行ったインタビューの中で「なろうの年齢層は20代44%で半分近く、10代が14%、30代が24%と、これでほぼ8割を占める計算になります」と言われているのでもうこれが答えかと。
仮にTwitter上のアンケート調査でなろうユーザーの年齢層調べて30代以上に多く票数が集まった所で運営会社が持ってる顧客データの多さとは比較になりませんし、そもそもTwitter自体が40代の中年層に最も多く使われているSNSツールなわけで。
そりゃあそんな中でアンケート取ったら中年層に票は寄るでしょと。
そもそも我が国の人口比率偏ってますし。
膨大な顧客データ抱えてる運営企業側が出したデータと、1ユーザーが中年層に多く利用されるSNSで取ったアンケートとどっちが信憑性があるかについては、まあ判断は皆さまにお任せしますがな。
アンケート取ったら、それこそ結果偏るんじゃねえかなあとは。
『本格ファンタジーがまた燃えました』
これな。
やー、燃えるのこれで何度目になるかわからんわけですが。
Twitter検索で「本格ファンタジー」と打って検索してみると、10日置き位で燃えてるんすよなこの話題。
「日本には本格ファンタジーが少ないOR無いOR読まれない」ってツイートが例によって堅洲さんとこから始まって「じゃあ本格ファンタジーって何だよ」とか「いやいや日本に本格ファンタジーいっぱいあんじゃん」的な感じで燃え広がってっていう、創作界隈の日常風景ですな。
熊個人的にはこういった分類については「読んだ人や書店の店員さん達がその時代その時代で判断すりゃいいんじゃねえかなぁ」と思っているのであんまこだわりは無いんですがな。
や、例えば絵画でも音楽でもさ。
作者が「これこそ真の芸術である」と言っても誰からも評価も認知もされなきゃそうは見られんわけで。
逆に「こんなん遊びで作っただけの手慰みだよ」と作者に言われた作品でも他の多くの人が「これぞ真の芸術だ!」と認めればそりゃ芸術として世に受け入れられるわけで。
何か明確な基準があり、その基準の正当性を一定数の人が認めている、という状況でしたら「この作品は本格ファンタジーであるか否か」の検証も可能となってくるのかな、とは思います。
が、現状はまずその基準自体が存在しない、もしくはあるにせよ認知がされていない状態なわけで。
ガチンコで「本格ファンタジー」というジャンルを確立させるなら、兎にも角にも広報だよなぁとは思ったり。
すっげえ身も蓋も無い話、認知さえされりゃそれがどれだけガバい基準でも「これが〇〇というジャンルなのだ!」って成り立っちゃうわけで。
基準の明確化とかって認知や評価をし易くするための物であって、認知や評価が可能なら別に無くても大丈夫っていう。
何にせよ、ジャンル分けって「読者さんが求める作品を探しやすくする」って効果があるわけで。
だからこそ、本屋の店員さんはお客さんが目当ての品を探しやすいように「あーでもねーこーでもねー」と本棚のラベリングやら何やら工夫して、詰め込む本を選んで行ってるわけで。
そういった意味じゃ「本格ファンタジー」という作品群を好む読者さんをお目当ての作品にアクセスしやすくさせてあげるってのではこの区分を明確化させんのは意味のある物事なのかもなーとは思ったり。
とりあえず、十日おきに「本格ファンタジー」なんて話題が燃える現状、日本のファンタジー文化はまだまだ安泰そうですね。
燃えろ燃えろ!
天まで焦がせ!
見よ!
日本のファンタジーの明日は、赤々と輝いている!
『本格ファンタジーがまた燃えました』他2つ……END
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