相互評価クラスタを作ってランキングに入ろう!
どうも、熊ノ翁です。
執筆活動、頑張っていらっしゃいますか?
頑張って作品書いたからには、評価してほしい物ですよね。
その努力、報われてほしいですよね。
せっかく仕事や学校終わって眠い目こすって書いたんです。
そりゃあ総合ランキングとか載ってあわよくば書籍化って所まで行きたいですよなぁ。
ところで、このエッセイをお読みのアナタ。
こんな話を聞いた事はありませんか?
「なろうのランキング入ってる奴なんて、どいつもこいつも互いにポイント送り合ってる相互評価クラスタ野郎ばっかりだ!」
これ、定期的に創作界隈でも話題になる鉄板ネタの一つなわけですがね。
この「互いにポイント送りあってランキング載っちゃおう」って戦術、確かに一見有効な気もしますよね。
だって作品に送る投票ポイントは、なろうユーザーだったら熊もアナタも持ってるわけで。
それならホラ、同じユーザーで集まって合意の上でポイント配っていけばみんなハッピー仲良く表紙入り出来るわけじゃないですか。
うひゃーこれは素晴らしい!
やらなきゃバカだぜええええ!
載っちゃう?
一緒にランキング載っちゃう?
「お前も相互評価クラスタにならないか」
というわけで。
本日は、古来より創作界隈で語り継がれているなろう必勝法「相互評価クラスタ」を作ってランキング争いを勝ち抜くにあたり、意識の高いあなたがどうすれば良いのかについて考えてみました。
ご笑覧いただければ幸いです。
まずは、相互評価クラスタ、つまりポイントを送り合う人員を用意しなければなりません。
ではどれくらいの人員が必要なのか。
仲の良い知り合い5,6人集めれば済む話でしょうか。それとももっと沢山集めなければダメなのでしょうか。
小説家になろうさんの場合、ユーザーが他の作品に送る事の出来るポイントは星一つにつき2点、ブックマーク一つにつき2点で一人最大12点です。
そして、日間総合ランキングで表紙入りを目指す場合必要なポイント数は、2022年4月30日現在2400ポイントほど。
ここに入る事を狙うならば、最低でも200人ほど同じ鬼たち……失礼。
協力者を集める必要があります。
いや、人間生活もありますから200人全員が息を合わせて投票できるとは限りませんね。
確実に投票して日間ランキングに表紙入りできる体勢を作るには、倍の400人は欲しい所です。
それでも少し不安が残りますが。
400人というと、東京の中学校の平均的な全校生徒の数が大体その位の人数です。
なので、東京の中学校の全校生徒分、丸々協力者を集める必要があるわけですね。
うーん、どうしましょ。
とりあえず駅前でティッシュにビラでも挟んで配りますか。
では400人の仲間を集めるとして、どれだけの量のティッシュを配ればいいのか。
これについては、ティッシュ1000個配ってフォロワー勧誘してみたら、どれだけTwitterのフォロワーさんが増えるか試してみよう、というチャレンジを過去に方がいらっしゃいまして。
そこで実際に1000個ティッシュ配ってフォロワーさんを勧誘してみた結果、増えた人数は5名様ほどだったようです。
なろうの相互評価クラスタに入って貰う方がTwitterのフォロワーになってもらうより遥かに難易度は高いかと思いますが、一旦この公式に当てはめて考えてみるとしましょう。
ええと、ティッシュ1000個配って5名の相互評価クラスタを獲得できるとして……8万個ほどティッシュを駅前で配って勧誘すれば仲間を集める事が出来る計算になります!
うおお、こいつぁ大仕事だ!
さあ、グズグズしてるヒマはありません!
8万個のティッシュ一つ一つに「相互評価クラスタになりませんか?」と書いたビラを詰めていきましょう!
そんなこんなで眠い目こすってビラをティッシュに挟み、駅前で顔面がマヒして元に戻らなくなるまでひたすら作り笑顔で8万個のティッシュを配り終え、奇跡的に相互評価クラスタ仲間400名をとします。
さて、この400名という都内の中学校全校生徒分の人数。
あなた、纏め切れますか?
集まった400人はロボットじゃありません。
人間です。
当然ながら自分の都合で動きますしこちらの思い通りに動いてくれるとは限りません。
要望だって聞いたり聞かなかったりするでしょう。
てかそんな簡単にいう事なんて聞かせられないからこそ、学校はクラス単位で分けられ担任の先生が各クラスにそれぞれついているわけです。
400人の人間を指揮する立場の人はどんな人かというと、自衛隊で大隊を指揮する少佐とかが当てはまりますね。
こうしちゃいられません。
早速防衛大学校に願書を申し込みに行きましょう!
ちなみに防衛大学人文社会学専攻の合格偏差値は71となっております。
大学入試難易度としてはハイエンドコンテンツも良いとこですね!
早慶上智は滑り止めなレベルでしょうから、大日本帝国海軍の「月月火水木金金」の心構えで昼夜の区別なく休みを返上して問題集とにらめっこしましょう!
欲しがりません、勝つまでは!
さあ、無事に8万個のティッシュを作り、8万人に配り、防衛大学校を優秀な成績で卒業して自衛官としてキャリアを積み、任期を終えて退官し、集めた相互評価クラスタ400名を軍隊仕込みの見事な采配で一心不乱の大投票を行い見事に日間総合ランキングの表紙入りを果たしたとします。
これでめでたしめでたしとはなりません。
そもそも相互に示し合わせてポイントを送り合うというシステムの都合上、自分が表紙入りすればそれで良いというわけでは無いのです。
世の中ギブアンドテイクです。
一は全の為、全は一の為に。
あなたは今後、協力してくれた同志たちにひたすらポイントとブックマークを送り続けなければならないのです。
そして、ここで問題です。
最早言うまでもありませんが、相互で示し合わせてポイントを送り合うのは小説家になろうでは規制の対象です。
あなたは、あなたの作った相互評価クラスタ400名全員に、弱みを握られているのです。
運営にバレたらアカウントは凍結。
書籍化されていた場合、下手すると偽計業務妨害で出版社から訴えられるかも知れません。
バレたらデジタルタトゥーとしてその悪行は一生ついて回るでしょうし、物書きとしては普通に社会的に死ぬでしょう。
何としてでもこの相互評価クラスタ400名には秘密を守らせねばなりません。
シチリアンマフィアの如き鉄の結束、血の掟が必要です。
伝統と格式ある反社会組織の彼らを見習って、絶対に破ってはならぬ十戒を定め、メンバーは互いの指先を針で刺し、血のにじむ指を互いに重ね合わせるという儀式を執り行いましょう。
血の掟を破った物に下される処罰としては、マフィアの皆さんはこんな事をされていたようです。
一部ご紹介しますので、参考にどうぞ。
・突然行方不明になり、後日口に石が詰められた惨殺死体になって発見。
・外せないセメントの靴を履かせて海へドボン。
・酸で体を溶かされ地中海に。
このような掟と制裁により鉄の団結を産む事が出来れば、もうあなたに怖いものはありません。
日間総合ランキングとシチリアはあなたの物です。
相互評価クラスタを作ってランキングに入ろう!……END
注、本エッセイはブラックジョークです。
規約違反を推奨する意図はありません。
最後までお読み頂き有難うございます。
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