第6話 また会って




「「おはようございます!リク様!」」


アエツとレイモンが私に対して頭を下げる

顔をあげると嬉しそうな顔をしている


(どうして二人がいるんだ......)


そんな言葉を投げかけたいような表情で私はレフティさんの方を見るが

そんな思いのこもった視線しせん意図いとが分からなかったのか


「.......(何でいるんですか⁉︎)」


「ニッコリ」


どこか満足した顔でこちらをみている

......あとから話を聞くと

私たちが遊びをほって勉強をしていたところを

アエツとレイモンのお世話をしていたノエルさんがその姿を見たそうだ

ノエルさんとはラングレー家直属のメイドで二人が泊まる時に止まっていた住居の管理を任されていたらしい

そのことをノエルさんがレフティさんに言って実現したらしい

そんなに勝手かってにしてもいいのかたずねると


「リク様の事は当主様から一任されていますし、アエツ様とレイモン様もりょう当主様からも任されていますのでご安心を......」


.......改めてレフティさんはいったい何者なんだ?

直接聞いたことはあるのだが私の質問に

のらりくらりとかわされた

聞いている時何か必死に隠しているようなそぶりをした気がしたがすぐにいつもの姿に戻ったが......

何か触れてほしくないことなのだろうか

後々教えとほしい......


それはおいといて今レフティさんを含めた四人が中庭に出て木剣を持っている

その間にステータスを見ようと思う

なぜ今さら見ようとしたというと忘れたわけではなく勝手に他人のことを見ると気が引けた

幸い私の意識でステータス表示が出てくるかを調節できるので

必要な時以外見ないようにしているがこうなった以上見ないわけにはいかない



***



ステータス


名前 アエツ・ノーマン  


職業

なし


MP(魔力) 42/42

ATK(攻擊力) 20

DEF(防御力) 24

LUK(運) 8


適正属性


***




***


ステータス


レイモン・フィラン  


職業

なし


MP(魔力) 64/64

ATK(攻擊力) 12

DEF(防御力) 14

LUK(運) 8


適正属性

 

***



ステータスについてさまざまな人たちにためし考察した

ちなみに適正属性とあらわされるのは魔法の属性のうちどれが得意とするものというのだ


しかし二人もステータスが高いな

貴族のステータスは平民のステータスは高いのか?

前世も貴族の方が魔力などが高かった

それも調べる必要があるようだ......


話を戻すが

今から何をするかというとの練習らしい

この国では基本剣を持ちながら魔法を用いて戦うという

いわゆる魔法剣士が主流となっている。

なぜこの魔法剣士が主流だというと

あの本に出てきた勇者の出身地このメルタニオ王国であるらしい

勇者は魔法剣士みたいらしく魔法と剣両方使えていたという

その影響でこの国では昔から剣に馴染みがあり

王立魔法学園の試験において、実戦の試験においては剣術は必要となっており

剣の使用が一般化されている


その背景もあってかレフティさんから基本である剣を教わることになった

ちなみに魔法の方は転生するまえにすでに習っている


「剣を相手に当てる時に使う基本的な動作はなんだと思いますか?」


「.............相手に剣を届かせるために相手との間合いを詰める?」


「そうですリク様。剣を相手に向けさせるには自分の間合いの範囲に近づけさせなければなりません。.......そうゆうことで間合いやスタミナをつける為に基礎の体力訓練をしましょう。」




 ***




「.......あと100回です。」


現在進行形で体力作りをしている

屋敷の周りを走ったり.......

腹筋をさせた......

今では剣の素振りをやらされている

(現在200回目)


......この量絶対7歳がやる運動量じゃないだろうコレ

一回アエツとレイモンが訓練がキツすぎて反発して剣を持ってレフティさんに対して勝負を挑んでいたが.......


「う、うそだろ.......」


「お、おぼえとけよ.......」



.......普通に素手でなんやかんやとやられ大人しくなった




***


数日後


ずっとこの調子で訓練しているがまったくもって剣術の訓練をしてくれる気配がない

訓練のおかげで体力がついてきていることはアエツとレイモンも自覚しているらしいが

レフティさんからの訓練の量が倍になったりとしている

一応レフティさんにまだしないのかと言ったが......


「剣術教えるにはまだ足りません。」


と問答無用で一蹴された



***



さらに一カ月がすぎた頃......



「それでは体力も基本レベルに達したようなので本格的に剣術の訓練を始めていきましょうか......」


「やったぜ!」


「ようやくですか.......」


各々おのおのにその言葉に対する反応を見せ、はしゃいでいるがその様子を見ていたレフティさんが一変するような言葉を発する


「では、まず実際にどのように動けるか試してみましょう。」


「「え゙......?」」


私の横から7歳児とは思えない

かすれた声がふたつ聞こえた


---------------------------------



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る