七不思議 2.第40階段の死神時計

りんちゃん、確か......夜の6時に第40階段になるんだったよね?」

「うん、そうだよ。もうそろそろ第40階段の時間になるよ。」


死夢シィムさん......元気にしてるかな?

あっ......第40階段の時間になった。そろそろ、行こうかな。

そういえば、死夢シィムさんって私の事好きって言ってたような......。


「1...2........39.....40。死夢シィムさん、いらっしゃいますか?」

「おやおや......芽雷メラくんか。ここまで大変だったろうに......。」


死夢シィムさん、全く変わらない。

やっぱり優しいな、みんな。優しくて親切で一緒にいても怖くない。

それに、学校にいるはずなのに学校にいないような感覚にもなるし。


死夢シィムさん、元気かなって心配してたけど元気そうだね。」

芽雷メラくんを見て元気が出たんだよ。芽雷メラくん、来てくれてありがとうな。」

死夢シィムおじさん?私もいるんだよ?忘れないで......。」


死夢シィムさんは、りんちゃんも他のみんなも忘れないと思うけど......。

あっ......そうだ。死夢シィムさんに聞いてみようかな。私が好きなのかを......。


「ずっと忘れないよ、りん。七不思議でもそうでなくてもみんなを忘れないよ。」

「やった〜!じゃあ、ずっとずっと忘れないでね。死夢シィムおじさん!」



燐ちゃん、みんなはりんちゃんのことを忘れたりしないよ。

私も、みんなと同じでりんちゃんのことも他のみんなのことも絶対忘れないよ。


死夢シィムさん、この前言ってた私が好きだっていうのは本当のことなの?」

「う〜ん、どうだろうな。芽雷メラくんは好きかな。ここだけの秘密だぞ。」


秘密......?どういうこと、好きならみんなの前で堂々と言えばいいのに......。

なんで、ここだけの秘密になるの?もしかして、他にいるのかな.....私を好きな人。


死夢シィムおじさん、火神かがみお兄ちゃんと来葵コンお兄ちゃんに怒られる。」

「そうじゃな、やめておこう。火神かがみ来葵コンも怒らせると怖いからな。」

火神かがみくんも来葵コンくんも怒った姿見たことないけど......。」


ふたりの怒った姿もちょっと見てみたいな。

だから、りんちゃんと死夢シィムさんのふたりにも一緒に行ってもらおう。


「これから、火神かがみお兄ちゃんのとことか行くんだけど死夢シィムおじさんも来る?」

「そうだな。でも、ふたりに怒られないことを祈りたいよ......。」



この前は時間が1時間くらいで分かってたのに最近は時間が分からなくなってきた。

どうしよう......火神かがみくんと来葵コンくんに早く会いたいよ......。

火神かがみくん......来葵コンくん......早く......会いに行きたい......。

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