七不思議 1.和室の伸びる金髪少女
「確か、和室はここらへんだったような気がするけど......。」
「うぅ......寂しいよぅ......寂しいよぅ......。(優しくて悲しそうな声)」
このすごく優しくて悲しそうな声、
相変わらず、悲しそうな......寂しそうな声で言ってるなぁ......。
でも、七不思議というほど怖くて恐ろしい子じゃないんだけどなぁ......。
まわりにとっては、この「 寂しいよぅ 」が怖く聞こえちゃうのかな?
「あぁ、和室のいい香り。
「
やっぱり、何度聞いても寂しそうな声。
寂しい気持ちも悲しい気持ちもすごく多くて辛いのかな?
でも、そのために私がいる。このつらい気持ちを解決させてあげなきゃ。
「うん、来たよ。
「そんなことしなくてもいいのに......。どうせ、私は七不思議なんだもん......。」
あ......言っちゃった。燐ちゃんに気付かれないように頑張ってたのに......。
また、言っちゃった。どうせ自分は七不思議だから信じられないんだって......。
もう、二度と
まわりの......七不思議のことをちゃんと、よく分かってもらうためにも。
「......
「......寂しいよぅ......?
じゃあ、
「
「いいの......?
でも、みんなに会いたいから全員のところにどっちにしろ行くんだけど。
「七不思議順に行こうと思ってるんだけど......駄目かな?」
「別に、大丈夫だよ。みんなのところへ早く行こうよ!」
はぁ......可愛いからつい、優しくしちゃうんだよな。
でも、
七不思議のみんなとだと、学校生活みたいに苦しくないし寂しくもないな......。
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