籠の中の小鳥は出会う ~かごめかごめの子守唄~
黒崎灯明
プロローグ
「" かごめ かごめ 籠の中の鳥は いついつ出会う
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った うしろの正面だあれ? "」
昔、すごくホラーと共に流行ったかごめの唄。
その唄が私の学校には、七不思議と共にまた流行っていた。
私の学校の七不思議とは......
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1.和室の伸びる金髪少女
2.第40階段の死神時計
3.心の想いの
4.かごめかごめの子守唄
5.狐の悪魔の
6.ひとりぼっちの拷問部屋
7.暗がりを照らす灯火を
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このすごく怖い七不思議でふざけた生徒たちが行方不明になること、
忘れ物を取りに戻って手を出してすらいないのに死人が出たりしている。
このせいで他の先生も生徒もどんな時間でも気を抜かないように注意する。
「またこの学校で七不思議に手を出して行方不明になった人がいるんだって。」
「知ってる、また死人も出たとか出てないとか言ってるよね。」
始まった。毎度恒例の噂話を人に言いたいやつ。
めんどくさいから気にしてないけどよりによって幼馴染がいる時に。
だから、噂好きの幼馴染には駄目だって言ってるのに聞きに行くんだから。
「ねぇ、七不思議の話また出てるの?」
「うん、そうみたい。最近、七不思議多いよね。」
七不思議......か。ここの七不思議の子、すごい優しい子たちばかりなのに。
和室の伸びる金髪少女の
だって、彼女の場合は寂しくて興味を持ってほしいだけだから。
第40階段の死神時計の
心の想いの
かごめかごめの子守唄の
狐の悪魔の
ひとりぼっちの拷問部屋の
なのに、なんでみんなは七不思議が優しいことに気付いてくれないの?
あぁ......そうか。誰も私のことを認めてくれないから気付いてくれないんだ......。
「
「あぁ、またな。あ、そういえば
そろそろ、みんなに会いに行かないといけない時間だからもう行こうかな......。
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