第3話 厄介な体になってしまった

 私個人の性格は、とても大雑把だと思っているのですが、周りからは「几帳面で仕事が丁寧」と言われることが多く、どうやらようです。


 私の症状は、ある1か所の関節に激痛が走り、その痛みが2~6か月ほど続くと急な高熱が出て、熱が下がると痛みが消え、またすぐに別の場所に痛みが出る、ということを繰り返していました。

 

 それなりに強い痛みのため、念のために病院に行くとレントゲン撮影、それでもわからないとMRI、そしてリウマチの血液検査という流れを何度も経験しました。

 これを痛みがでる場所が変わるたび繰り返します。


 最初は些細な手首の痛みからでした。

 社会人になってからそれまで感じたことのないストレスに苛まれたことが原因かなぁ、と今振り返るとそう思います。

 続いて寝ていられない程の背中の痛みで腎臓科にかかり、続いて消化器科にかかり、異常は発見されず結局過敏性腸症候群だと判明するまでたくさんの検査をしました。

 ちなみに、過敏性腸症候群は(職場でストレスが苛烈だったため)転職をしたらすぐに痛みは無くなりました。


 私は子供の頃から日本舞踊を習っていました。

 本当に大好きだったので、関節の痛みと微熱と倦怠感が酷くなっても真面目にお稽古に通い、自宅でも熱心に自主練習(1~4時間ほど)。

「好きなことには夢中になる性格」なので、踊ってしまうんです。

 具合が悪くても、踊り出すとそれなりに体が動いてしまうため、私も世間の患者さんと同じように「怠け病」とか言われたことがありました。

(仕事はサボった事はありません)


 この頃が一番ひどい状態で、常に微熱と頭痛に倦怠感。両手には激痛がある状態。

 お箸が使えず、介護用の食器を使って食事していたほどでした(もちろんどこにも異常がない)。

 さすがに重たい小道具なども扱えなくなってしまって、その時の発表会では大盃おおさかずきの持ち方の振りつけを変更してもらった程です。


 線維筋痛症と診断されたきっかけは、日本舞踊のお師匠様のご自宅のマンション内で開業している内科・心療内科の先生に、私の事をお話してくださったことでした。

 受診してその医師とお話をしていく中で、二人で色々な資料を見ながら「これはもう線維筋痛症だよね」と結論が出て、現在の主治医の元に辿り着きました。

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