第2話
「で?お前は誰?ってかなんでドアから来たの?」
「分かりませんよぉ……あ!でもここに来る前には森がありました!」
えっ森?クソ白い空間じゃなくて?じゃあドア関連じゃない?いや、でもドア出てき……
……あ、待てよ?そういえば昨日部屋を緑化されてからドアの向こう見てねぇな
「お前らもしかしてドアとドアの間にも居る?」
ユサァ……
ちょっとバツが悪そうにしてんじゃねーよ
別にそこを緑化する分にはいいんだよ、そこより俺の部屋を緑化した事に対してバツが悪そうにしろ
「……よし、とりあえずドア潜ろう」
「えっ、えっ……」
困惑してる女を放ってドアの向こうに行こうとすると呼び止められる
「あの、ここってどこなんですか?森がある場所なんてそう多くないのに、こんな森聞いたこともないんですけど……」
「え?いや、多分お前別の世界から来たから気にしたら負けだよ」
1つ目のドアを開け、2つ目のドアを……
……なんか、ドアの向こうの景色、変わってね?
「マジか〜〜〜、よし!剣!剣持ってこよ……うおっ!?居るじゃねぇか!?」
「はへ?わひゃぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」
クッソ驚いてて笑う、さてはファンタジー世界出身ではねぇな?
昨日は付いてこなかったから油断してたぜ……
まぁ丁度いいわ、とりあえず適当な剣……これとかシンプルで軽そうでいいな、これにし……軽っ!?
これ本当に金属?玩具じゃない?
……まぁ、うん、無いよりマシ、それに人間相手になら最悪脅しに使えるし
……あれ?いやでも普通に床に刺さってたような?
う、う〜ん、これがファンタジーか、理不尽!
「ぐるるる……!」
「……なぁ、ちょっと質問だけど、あの機械ライオンって普通に強い?」
「戦車を軽く捻り潰せます」
ふざけんな!!!
あぁ……周囲が遅くなる、これが走馬灯……
「まだ死にたく……ん?」
あるぇ〜〜〜〜???
なんか体普通に動くんだけど?
ライオンモドキ空中で止まってるんだけど?
「とりあえず適当な剣でズバッと……えっなんか切った時の感触がスルッだったんだけど、ヤバ」
空を切った時との違いがわからんが?
「……えっ!?死んでる凄い!しかも蒸気機関が無事!50cm級なんて中々お目にかかれませんよ!」
「えっ、なんかあるの?」
「あります!コレ一つで都市一つ分のエネルギーですよ!?」
は?都市一つのエネルギーこれで十分なの?
「イカレてるのか?」
「まぁ大型の機関獣なんてほぼ災害ですし」
つまり俺は期せずして生きた災害を殺害した訳か
この剣共もしかしてヤバい?
「あー、とりあえずその蒸気機関は上げるからとりあえず俺は帰るわ」
「えっ!?大型機関獣倒せるなんてどこの都市も欲しがりますよ?大抵の欲求は満たせます」
「そんなの要らない」
「そうですか……じゃあ少し待ってて下さい!」
そう言うと女の子は十分後くらいに100cm位の人形を持って戻ってきた
「これ上げます!ウチの最新モデルで、大抵の家事はできますし、最低限の戦闘も熟せます、それに何より、蒸気機関の応用により知能があるので新しい事を教えられるんです!」
「つまり?」
「高性能なお手伝い機械です!これ、差し上げます!それではまた!」
「おう、じゃあな」
まぁどうせ明日にはドアの先が別の世界になってるだろうからもう会わないと思うけどな!
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