チームメイト

「BAM!」クラッカーがはじけた。「ユウくん退院おめでとう」前を見ると男女が6人居た。「BAM!」「あぁ出たぁ」そういう彼は非科学的事件鑑識四課の阿熊仁である。「へー知り合いだったんか」そう師匠は笑った。どうやら本当に俺の寝ている間に方針が変わったようだ。「じゃあ一人ずつ自己紹介しよかー」テーブルを囲んで豪華に並んだ料理を食べながら師匠は言う。「自分はもとは東京の生物討伐4課にいたんですけどお金が欲しくて立候補しました。眞澤穂高です。好きな食べ物は煙草と酒です」張り切ったようにご飯を食べる彼はとてもセンター分けが似合っていた。「つぎ、私ですね。私は元々は埼玉県超自然的事象局非科学的生物討伐4課に所属していました。ですが、埼玉の土地に飽きてしまったのでここに来ました。地梁 桄です。好きな食べ物はないですが、嫌いな食べ物は辛いものです」七三分けにメガネという清潔感ある彼はきっと頭がいいのだろう。「ウチは東京の呪いのやつをやってました。でも~、こっちの方が楽しそうだから来ちゃった。美空海月です。ユウくんだっけ?よろしくね~。ああ、好きな食べ物はキャッサバ芋で作ってるあれ、えっと」俺は「タピオカ?」と訊いた。「違う。えーと。あ、ポン・デ・ケージョ」なんか個性的な彼女は先輩にはない可愛らしさを持っていた。「パリーン」ガラスの割れる音がこだました。

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