アートは強さ

紙は何でもいいという事でコピー用紙に筆で描く。3分ほどで書き上げた。「あら、立花君絵うまいね~」と言ってくれた。「湯崎さんは独創性がすごいねぇやっぱり。あら、岩戸ちゃんはー。イルカ?」猫ですけど腹を立てる先輩の絵を見て俺は笑った。「みんないい式紙が描けたわねー。じゃあ髪を裏返して手で出てこいって言いながら叩いて」俺たちは「出てこい」と叩いた。「きゃーかわいい」先輩と湯崎が言った。俺の式紙は俺を見ると走ってきた。やばいかもと思った瞬間「パタン」と倒れた。こいつ可愛いぞと思いつつ起こしてあげた。「みんないいの出来ましたなぁ」そう座りながら榊さんが笑う。「あら式紙を椅子に使うなんて」とマダムは笑っていた。「善行さ~んあんま使っちゃいけんよ。対戦はこれからなんですから」女の人が話しかけてきた。「白鳥さん」湯崎さんと抱き合った。「しんちゃん元気してる~」そういう湯崎さんにもう3歳になるんだと自慢している彼女は千葉を代表するすごい方だった。

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