非世間話

湯崎さんは俺たちに「善行さんは戯画を世に蘇らせた凄い方なんですよ」と十万石まんじゅうを食べながら笑った。戯画。平安時代に安倍晴明の時代に使われていたと言われている手法である。非科学的生物の血と自分の血を混ぜた物で動物や生き物、非科学的生物を描くと式紙となるそうだ。実際マダムの周りにはスライム?のような生き物が飛び跳ねている。「この子たちは細かく細部まで書くほど強くなる」とのことだった。「湯崎さん、岩戸さん、立花くん描いてみない?あぁ榊さんは書きたいなら書いていいけど」俺たちは是非と描かせてもらった。「条件は3つ。輪郭は繋がっていること。目は2つ口は1つになっていること。『例外があり、使っている非科学的生物の目と口を描くことが出来る。しかも、強くなる』今回は黒色(色々な非科学的生物の血を混ぜたもの)を使っているから目は2つ口は1つで描く。出来るだけ細かく、幾何学的模様と歪な模様を上手に入れるほど強くなる」とのこと。

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