親友

現場に付くと野次馬も消えブルーシートで覆われていた。警察官にカードを見せ入っていくと俺たちと同じような服の人が多くいた。「おーひさしぶりっじゃん」先輩に女が話しかけてきた。「湯崎さんめっちゃ久しぶりじゃないっすか~なんでいるの~」と先輩が返す。「いや呼ばれちゃってさ。私埼玉なんだけどって感じじゃないほんとにーてか、扉ちゃんもかれしできたんだってーこの子?」と俺を指さす。「元彼氏の話ですか?彼ならさっき息引き取りました」とため息交じりに話す。「そっかーでもこの子なら君と張り合えると思うよ。ほらー君は死なないでね彼女さん悲しませたらだめだよー」女は続けて話した。俺は何だこいつと思いつつ「えっとーあなたは」と訊く。「どうも話長くてすいません。湯崎未来って言いまーす」と彼女は話した。丸メガネが特徴の彼女は埼玉県超自然的事象局の非科学的生物特殊課で6年間も生きている化け物である。「おい湯崎」と野太い声がした。

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