Red Cherry #Alto x Tenor

【警告】

NLです!

紺野♀ x 亜樹♂










 夕飯の支度をしてると ドアの鍵を回す音。


 急いで 火を止め 玄関に急ぐ。

 扉が開き あたしの愛しい旦那様の姿が見える。


 玄関に入ってきた 亜樹に抱きつきキス。

 たっぷり5秒。

 亜樹も 逞しい腕で ぎゅっと抱き締めてくれる。


 

「お帰り 亜樹」


「ただいま 瞳」


「ご飯にする? お風呂にする? それとも あたし?」



 やっぱ 新婚だしな。

 ベッタベタだけど 一応 聞いてみる。



「……いや …あの ご飯で」



 ちょっと顔を赤らめながら 真面目な答え。

 こーゆーときの ノリの悪さってゆーか ウブな感じは 出会った頃から変わらない。

 そーゆーとこも好き。



 あたしの名前は 宮村 瞳。

 25歳。

 新婚ホヤホヤの新妻だ。

 本町にある 富永商事って会社でOLをしている。


 旦那様の名前は 亜樹。

 同い歳の25歳。

 新進気鋭のグラフィックデザイナーって言えば聞こえはいいけど そこまででも ないかな…。

 小さなデザイン事務所に勤める サラリーマンってゆー方が実情に近い。


 サラリーマンって言っても 普段は家にいて パソコンで絵を描いて 事務所とやり取りして仕事してる。

 お陰様で 家事も 平日はほとんど 亜樹任せ。

 ホント 優しい旦那様なのだ。

 

 金曜日は 事務所で 会議やら クライアントとの打ち合わせとかで 朝から出社。

 そんなワケで 金曜日の夕飯は あたしの当番。

 まあ 冷凍ギョーザ焼いて みそ汁 作るだけだけど……。


 


 あたし達の出逢いは 高校生のとき。

 高校は別だったんだけど 通学電車は一緒。


 そこで あたしが亜樹に痴漢されたと勘違いして 大騒ぎしちゃったってゆーのが ファーストコンタクト。

 ホントに最悪の出逢いだったんだ。

 でも そこから 亜樹は優しかったし あたしも頑張った。


 ゆっくり愛を育んでいった。

 ……いや。

 色々あったし 大変だったんだけど。

 

 そして ついに今年の7月21日にゴールイン。

 フラット借りて 2人で暮らし始めた。

 まさに 新婚ホヤホヤってワケ。



 ギョーザ蒸し焼きにしてたら スーツから部屋着に着替えた亜樹が あたしの後ろに立つ。


 何?


 って思ったら ギュッてバックハグされた。

 


「亜樹 ダメだったら。危ない…」


「瞳 好きだ」



 亜樹は あたしとほぼ同身長の172㎝。

 スポーツやってたワケじゃないけど やっぱ男だから 筋肉ついてて ドキッとする。

 お風呂前だから 1日働いてきた男っぽい体臭にもクラッってなりそう…。



「亜樹 ダメ。危ないから。あとで……ね。後で ちゃんと しよ? や 約束は ちゃんと覚えてるから…ね?」


「……ん」



 しばらく ハグしてくれた後 亜樹は 自分の席に座って ご飯を待ってくれてる。

 あたしも 約束あるから ドキドキするけど ご飯食べて お風呂入ってから。

 お互い 気持ち焦ってるってゆーのが ちょっと恥ずかしい。

 初めてのお泊まりの時も こんな感じだった。

 清瀧に写生旅行に行ったんだけど 夜のことばっか 考えちゃって けっこう上の空だった記憶……。

 いや 清瀧神社行ったし モデルになって 滝の前でデッサン描いてもらったのも 覚えてるけど…さ。

 

 


~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~



 

 亜樹が 洗い物してくれてる間に お風呂入って 歯磨き済まして……。

 パジャマ姿で ベッドに腰掛けて 亜樹を待つ。


 ちょっと心臓が ドキドキしっ放し。


 なんか こんな緊張するのって 初めてのとき以来かも。

 もちろん新婚なんだし それなりの頻度で してる。

 ってゆーか 婚約時代だって してたし。


 でも 今日は《特別》。


 今日のために お互い10日禁欲した。

 一緒に暮らし始めてから そんなに期間 空いたの初めて。

 ……いや。

 独身時代は それくらい間 空くの普通だったんだけど…さ。



 お風呂 上がった亜樹が寝室に入ってくる。

 お揃いの赤いチェックのパジャマ。

 亜樹の股間が 既にモッコリ膨らんでるのが 目に入る。


 ……あううっ。

 

 恥ずい。

 めっちゃ恥ずい。

 でも 嬉しい。


 亜樹が 隣に座ってくれる。

 お互い無言のままキス。


 舌 絡めてたら 胸 まさぐってくる。

 指に力 入ってる気がする。

 ガッツいてる感じ。

 それも ちょっとドキドキする。


 あたしも 手を伸ばして パジャマの上から さすってあげる。

 いつもより ガッチガチに硬い……。

 思わず喉の奥が鳴る。


 想像しただけで 濡れてくる。

 そう。

 今日 あたし達は 初めての【子作りセックス】にチャレンジする。


 あううっ。

 亜樹 好き過ぎる……。

 早く挿入いれて欲しいかも。

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