元々ギャンブルが大嫌いだった人間がハマってしまったギャンブル

隼人

ギャンブルという名の趣味


最初に一言言うのであれば俺はギャンブルが大嫌いだ。

ギャンブルが大嫌いな人間でやった事もなかったし、自分の人生でギャンブルをすると言う事は一生ないだろうなと本気で思っていた。

ギャンブルに出会う前の趣味は鉄拳という対戦格闘ゲームにかなりハマっていた。

それはもうほぼ毎日ゲームセンターに通い、バイトが休みの日は朝から晩まで一日で一万円使い切る事もあった。

ほぼ毎日通っているものだからいつも対戦していた常連客とも仲良くなった。その人の事をKと呼ぶ。そのKこそ俺のギャンブルの沼にハマらせた人物である。

ある日、Kは俺にパチンコをやりに行かないかと誘ってきた。俺自身、その日の持ち金は2千円あるかないかで絶対に行かないと断固として拒否したのだがしつこくちょっとだけでも良いから行こうやと言われ渋々近くのパチンコ店に一緒に行ってしまった。

正直パチンコ店の中に入った瞬間、煩いお店だなと感じたがいつも行っているゲームセンターも変わりはなかったのであまりに気にならなかった。

そこから1円パチンココーナーに連れて行かれ、この台を打とうってなったのが甘デジの北斗の拳であった。この台に関しては77分の1での大当たり確率になる。

北斗の拳は全部読んだことはなかったものの、少しは知っていたので面白いのかなと思いつつも言われるがまま台に座り、簡単な遊戯の説明を受けた。

シンプルにお金をサンドに入れてハンドルを少し捻り球を真ん中のアタッカー(入賞口)に入れるゲームであったのだがその時俺は思いっきりハンドルを捻り右打ちになっていた。Kから注意されるまで右打ちにしていてめちゃくちゃ勿体ねえなと言われた。

そこから適当に打っていると15回転もしないくらいで大当たりしてそこから連チャンをして5千発を出して所謂ビギナーズラックで勝ってしまった。このビギナーズラックこそ最大の沼の入口、地獄の釜の蓋である。

そこから調子に乗った俺はゲームセンターに通うよりもパチンコ店に通う事が多くなり、最初は甘デジの北斗でずっと打ってたがその頃MAX機種の北斗剛掌という機種を打ってそこでもまた勝ってしまい、甘デジでは物足りず様々なMAX機種も打つようになってしまった。(MAX機種は399分の1確率で大当たり機種)

ずっと勝ってるみたいな話をしているが初打ちでは勝つことが多く、そこからは基本的には負けている俺なので負けが込むとどうしたら勝てるようになるんだろうと思い始めた時期になっていた。

そうだ!勝つ為にパチンコ店で働いてみたら何か勝つ方法が分かるかも知れない!そう思った俺はすぐ行動を起こし、面接を受け、無事に受かり正社員としてパチンコ店で働く事が決まった。

ギャンブル嫌いの俺がまさかパチンコ店で働くとは夢にも思ってなかったよ。この時は本気でそう思った。

決まったのは良かったが同時に俺の人生で最大とも言える不幸な出来事も起こってしまった、父の死である。

本当にショックだった、その一言に尽きる。

最も敬愛していた父の死であった為になかなか立ち直る事も出来なかったが父が生きていたらいつまでも落ち込むなというだろうなと思って一週間後には職場に復帰した。

パチンコ店で働いていた時は辛くもあり、結構厳しい所もあったが職場の人達との関係は良好でなんだかんだで3年以上勤めた。

ただ、最初の目的はパチンコに勝つ為にはで入ったパチンコ店であったのだが結局何も分からず辞めてしまったのが事実である。

パチンコ屋を辞めてから色々なギャンブルもやってみた。

競馬・競輪・競艇・宝くじなど・・・。

ただどれも俺には向いてないなと思い、そんなにハマらずに辞めてしまう。宝くじは年末ジャンボとかはたまに買ったりはしている。

そんなこんなで適当にパチンコやスロットなどしている時に今、一番ハマっているギャンブルと出会う。

それがポーカーである。

ポーカーというゲームはみんな一度は聞いた事もあると思う。

日本でなぜか認知度が高いポーカーはそれぞれプレイする人に5枚配られてそこから任意で自分の好きな枚数(最大5枚)をチェンジして役を作るポーカー、ドローポーカーというポーカーの種類の一つである。

俺がハマっているポーカーはテキサスホールデムというゲームでそれぞれのプレイヤーが2枚のみ手札を配られて自分の持っているチップを使ってそこから行動(倍賭けや降りる、果ては全掛けなどを)を行うゲーム。中央にカードが開いていくのだが最初に3枚のカードが開かれて次に4枚目、5枚目と順々に開いていく。勿論自分以外全員が降りてしまえばそこまで賭けられたチップは自分のものになるし、最後の5枚目が開いて勝負になったらどちらがより強い役を作っているかで勝敗がつくゲームである。

このゲームが非常に面白い。

ルールもシンプルですぐに覚えれるし、一度覚えたら年齢も性別も国籍も関係なく遊べるゲームもまた良い。

何よりこのゲームにおいてプロは存在するものの、アマチュアがプロに「勝てる」ゲームなのも良い。

過去に実際アマチュがプロに勝った場面など何度もある。

将棋や囲碁、チェスなどのゲームにおいてはプロにアマチュアが勝つことはほぼ0に等しいだろう。運の要素が全く皆無だからだ。

ポーカーは運の要素もあるので運だけでは勝てないかも知れないが運がないと勝てないのも事実である。

世界のプレイ人口は1億人と言われており、日本でも現在活躍しているプロポーカープレイヤーも何人もいる。

ポーカーの世界大会WSOP(World series of poker)のメインイベントの優勝賞金はなんと10億円以上。2023年の賞金額は17億円。

とまあ、俺が現在進行形でハマっているのがこのポーカーってギャンブル。

夢はこのポーカーの世界大会で1位になるのが目標の一つでもある。

1位になればそれこそ人生大逆転!

これぞギャンブルの醍醐味ではないだろうか。

本当に人生何が起こるか分からない。良い事もあれば辛い事もある、それが人生。

これから俺の未来がどうなるか分からないが気持ちだけでもプラスに持っていくようにして行きたいし、して行くつもりだ。

メンタルだけは鬼強なはずなので気持ちだけは負けないようこれからの人生をしっかり歩んで行きたいと思う。

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元々ギャンブルが大嫌いだった人間がハマってしまったギャンブル 隼人 @HAYATO122902

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