4 (第二番 第一幕 第一場の三)
午前。
朝市の香りが残るヴェローナの街並み。
ジュリエット、街中を走り抜けていく。
反対方向に駆け抜けていく何人もの男たち。
ジュリエット、立ち止まる。
ジュリエット
「一体、あれは何の騒ぎかしら。まだ日も頂きに達していない時分に。ああ、どこからか争う声が聞こえてくる。でも、今はそんなことを気にしている暇はない」
ジュリエット、再び走り出し、街を出ていく。
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