第67話小さな旅「大阪市 中崎町」
昨日の夜、寝る前にNHK+で「小さな旅」という番組をみていた。これ、アナウンサーがぶらりと街中を巡り歩く番組。
アナウンサーはそんなに前にしゃしゃり出ないのがいい。あとはナレーションで補足説明が入る。
「大阪市 中崎町」。とある裏通りに駄菓子屋がある。店主は福留久子さん(76歳)。母親の代から駄菓子屋をやっている。
小学生の子供たちが学校帰りにふらっと立ち寄る。店の前にはテーブルとイスがあり、子供たちはそこでお菓子を食べながら、しゃべる、しゃべる。
20年ほど前に、母親が病気で倒れ、この店をたたもうと思ったらしい。だが、シャッターを閉めていると、子供たちが、コンコン、コンコンとシャッターを叩き「開けて~」と言って集まってきたそうだ。
それを聞いた母親が泣いて、久子さんに駄菓子屋を続けてほしいと言ったそうだ。う~ん、泣けるお話である。
さて、次は中崎町の駅前にある、雑居ビルに入っている、週三日営業の本屋さん。この本屋、詩や短歌、俳句などの本を扱っている。店主は池上規公子さん(48歳)。
池上さんはIT関連の仕事をしながら本屋をやっている。もう開店して10年になるという。
池上さんにとって、この店は、憩いの場だという。お客さんと話すスペースがあり、三、四人のお客とおしゃべりしつつ、店番。
店内は靴を脱いで入ってもらうとのこと。くつろげるようにとの配慮。
店内にはお客さんが書いた短歌や俳句が飾ってある。本当に心温かくなる空間だ。
詩などが好きなお客さん同士で、話がはずんでいる。こういう店が近くにあったら常連さんになりたいなぁ。
今回の「小さな旅」、とても心が和んだ。人々の温かい触れ合い、いいものである。
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