第61話ストーブ、ぬくぬく
ふぃ~、外は寒い。しかし家の中はストーブでぬくぬく。さっき買い物から帰ってきて、ちょっと落ち着くと、台所のテーブルでストーブに当たる。そして、カクヨムしながらまったりタイム。昨日に引き続き、今日もカクヨム。
昨日、やっとミステリー作家、米澤穂信の「可燃物」を読みはじめた。短編集らしい。その第一話「崖の下」、ちょっとネタバレありで感想を書いてみるが、これ、あれれという感じだ。
男女5人組で雪山にスノーボードをしに行くのだが、この5人、遭難する。そのうちの二人が見つかって、独りは刺された後があり、どうやら殺されたようだ。もう独りはその死体のそばで見つかったが、重症。かなりの骨折をしている。
刑事、この骨折しているほうが、もう独りを殺したとみた。紆余曲折あって、刑事は骨折した骨を使ってもう独りを刺し殺したと看過した。
う~ん、私は米澤穂信の大ファンなのだが、これはいただけない。いくらミステリーでも、骨折した骨が凶器だったとするのは、やり過ぎだ。だいたい、骨を刺したくらいで、人は死ぬだろうか、骨が刺さるのかもわからないし。
去年の主要なミステリー賞で大賞をとったらしいが、この第一話は私には響かなかった。
第二話「ねむけ」に期待したい。
ふぃ~、そんな感想をエッセイで書きながらも、ストーブぬくぬく、穏やかな日曜日、時はゆったりと流れる。
昨日はエッセイ、ちょっと多めに書いたので、コメントをたくさんいただいた。それらを今、読み返している。皆さん、楽しいコメントを書いてくださる。
いただいたコメントを読み返すだけで、充実した時間を過ごせるなぁ。
その中でも、子供時代に読んだ本の話題で小椋夏己さんのコメントがまたもや私に刺さった。
小椋さん、小学生の頃、北杜夫氏の作品をよく読んでいたとのこと。ああ、私は忘れていた。この人の本を中学生時代にかなり読んだことを。北杜夫氏、芥川賞を受賞し、どくとるマンボウシリーズで有名な方だ。精神科医でもあり、自身は躁鬱病である。
作家の遠藤周作氏と親交があり、エッセイによく遠藤氏が出てくる。
確か遠藤氏のエッセイだったと思うが、北氏が遠藤氏の自宅に遊びに来るときには、必ずご馳走しなければ、北氏が文句を言いはじめるらしい。
なので、遠藤氏、奥さんに北氏が来ると「北さん、キタキタ、メシを盛れ」と声をかける。これ、どこまで本当なのか分からない話だが、子供の頃、この逸話に爆笑し、何度も「北さん、キタキタ、メシを盛れ」とマネして叫んで、みんなの顰蹙をかっていた。
北杜夫氏、躁状態の時には、独自の通貨を発行して独立国を作る構想を練ったりする。面白い人だ。
小椋さんのコメントで、北杜夫氏を思い出して、懐かしかった。本当にコメント、ありがたい。
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