第52話はっちー、完食!

 今日の夕食会、またまたはっちーが主役。「ご飯だよ~」というと、「は~い」と言って、張りきって来る。

 テーブルの席に付くと、目の前にあるおかずを通り越して、父のおかずに手を付ける。餃子、煮物、キムチ、ポテサラ。はっちー、どんどん手を付けていく。

 なぜか父のおかずにばかり手を伸ばす。父、ちょっとびっくりしているが、ニコニコして、許している。まぁ、食欲があるのはなにより。

 はっちー、どんどん食べるので、さすがに父がポツンと一言言った。「それ、俺が食べようとしたんだけどなぁ」。

 はっちー、最後の煮物に手を付けると、「美味しいのよ~」と言って満足げ。

 はっちー、父のおかずを完食すると、目の前の自分のご飯を手に取る。もぐもぐもぐもぐ、どんどん食べて、こちらも完食。

 はっちー、父のおかずを食べてしまうのは、日頃のうっぷんを晴らしているのだろうか。

 父、オムツを代える時などに、はっちーにキツイことを言ったりする。なので、今日ははっちーの仕返し。

 はっちー「ごちそうさま!」と言うと、すごく満足した顔。まぁ、食欲があるのはなにより。

 夫婦というのは、長い間、一緒にいるので、いろいろあるな。私がとやかく言うことでもあるまい。

 父は最後に残ったキムチとともに晩酌。まぁ、物事は因果応報。はっちーにおかずを食べられるのも、仕方ないかな。

 でも、これからちょっと多めにおかずを買ってきた方がいいかも。はっちーよく食べるからなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る