第40話芥川賞、重い~!

 今日、芥川賞の発表があった。九段理江さんの「東京都同情塔」。さっそく、ちょっとだけ読んでみた。

 これ、まだ本当にちょっとしか読んでないので、全体的な感想ではないのだが、一言言いたくなった。

 主人公は都心に「シンパシータワートウキョー」という名の建物を設計することになった、女性の建築士。

 この塔の名前は識者なるものたちの会合で勝手に決定された。このネーミングにとても不満な主人公。まるで名前を付けられたことが、「レイプ」されたようだとの表現が出てくる。主人公自身、過去にレイプされた経験があるという。

 う~ん、序盤から重い。非常に目にしたくない「レイプ」という言葉が、作品の出だしから出てくる。

 ここで、ちょっと本題からずれるのだが、最近の芥川賞、なんか妙に性的な表現が出てきて、嫌な気持ちになることがある。

 純文学なので、問題提起が必要とのことで、あえて重い言葉を使うのだろうが、私にとっては重すぎるのだ。

 こういう重い言葉を使わずに格調高い文学を指向することもできると思うのだ。

 芥川賞とはいえ、いちいち社会的意識をもたなくてもいいような気がする。ちょっと気負いすぎな感じを受ける。

 もっと、大衆に寄り添う感じの作品を世に出さないと、インパクトのある言葉ばかり使う賞ということで、みんなから敬遠されることにもなりかねない。

 こういう重い言葉を使わずとも、いくらでも深い文学を指向することはできると思う。

 まだ読みはじめたばかりで生意気なことを言ってしまったが、ちょっと一言言いたくなったので、言ってみた。

 とはいえ、最後まで読んだ時に、あらためて、全体の感想を書こうと思っている。

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