第39話父、ビビる
今日は父の健康診断結果発表の日。ちょっと遠めの病院に電車に乗っていく。朝早くから家を出る。だが、行くとき、元気ない。健診の結果が出るのが怖いらしい。いつものことだ。
実家ではっちー(母)、のお守りをしつつ、仕事、仕事。今日も寒い。
昼頃、父から電話があった。「いや~、ポンポコ、びっくりしたよ~、入院窓口にお寄りくださいという紙もらってさぁ、入院かと思って先生に聞いたら、その紙、関係ないですと言われたんだよ~、あの紙、なんだったのかなぁ?」
父の話を聞いても、なんだかよく分からない。高齢者の話、よくわからない。
午後、父が帰ってくると、中華料理のお土産とともに、しゃべる、しゃべる。
「いや~、俺、入院かと思ったよ~、そうじゃなくてよかった~」
なんで患者にそんな紙を渡すのか、いまいちよくわからない。たぶん、父が勘違いしている可能性あるな、と思いつつ、父の話を聞く。
父、今ビールを飲みつつ、まだ言っている。「いや~、入院かと思ったよ~、そうじゃなくてよかったなぁ~」、これ何回言うのか。聞き飽きたわい。
はっちーはそんなことお構いなく、フルーツゼリーを美味しそうに食べる。はっちー、大物である。それくらいでなくちゃ、長生きできないね。
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