第三十二話 聖霊魔族王即位の儀式と新・聖霊魔族王誕生
私と祈織は正式に婦妻になった。それと同時に私は聖霊魔族の王の後継者として条件が揃ってしまったという事だ。つまり今私がいるこの場所は現聖霊魔族の王から次期聖霊魔族の王へ変わる即位の場にいる。現聖霊魔族の王は私の母でありこの世を統べる龍神様こと姫神愛龍だ。次期聖霊魔族の王というのはこの私…姫神龍耶である。聖霊魔族の王になるの為の条件は2つ。伴侶となる女性に自分の魔力を分け与えその女性と生涯を共に歩む事が条件だ。私はその女性に私の好きな人。祈織を私の伴侶…妻として選んだ。そんな祈織は嫌な顔もせず私と聖霊魔族を守ると誓ってくれた。祈織には敵わないなと…。
「それで?即位の儀式はいつ始まるの?」
うん。祈織は相変わらず可愛い。
「そうね。たぶんそろそろなんじゃないかな。愛龍母さんが来ないと始まらないし…バイス様はいるけどね」
「バイス様はなんでいらっしゃるんですか?」
「ん?私?私は…君達がいるところに私あり。かな?」
バイス様も相変わらずですね。私達に子供出来たらめちゃくちゃ可愛がりそう…まぁいいんだけどね
「バイス様。愛龍母さんはまだ準備してるんですか?」
「あぁ、姉上も引き継ぎが大変そうだからね。って言ってもそこまでじゃないと思うけど」
「はぁ…」
そうこう話してる間に愛龍母さんがようやく来た。マイペースだな愛龍母さん
「待たせたな龍耶よ」
「愛龍母さん相変わらずマイペースだね」
「かっかっかっ。すまぬな」ニコニコ
「別に大丈夫だよ。さあ始めようか愛龍母さん」
「うむ!龍耶、魔力全解放だぞ!なーにもう暴走は心配せんでも大丈夫だ。お前には祈織がいるのだからな」
「うん!そうだね!祈織が魔力を制御してくれるから安心だよ」
私と愛龍母さんは聖霊魔族王受け継ぎという名の魔力増強をする。これは先祖代々かららしい。愛龍母さんも龍煌おばあちゃんからこういう形で受け継いだ。流石聖霊魔族王。格が違いすぎる。
「「魔力全解放ッッッッ!!!!!!!」」
私と愛龍母さんは一斉に魔力全解放した。それを見ていた祈織にシオン母さんは…
「祈織。集中しながら龍耶の魔力を制御するのよ。貴女ならできるわ」
「はい!お義母様!!…龍耶、頑張って!!!」
私は祈織から送られてくる力で魔力を制御する事に成功した。そして愛龍母さんからの魔力と聖霊魔族のこれまでの記憶が私の中に入ってくる。これが聖霊魔族王即位の儀式である。凄い…これは初めてだ。これを愛龍母さんは自分の中に秘めていたのか。やっぱり凄いや
「どうだ龍耶。これが王になるという事だ。怖気付いたか?」
「まっさか。私が怖気付いたなんてありえないよ愛龍母さん。ワクワクしてきた」
「かっかっかッ!流石私の娘だ!!ラストだ!!精一杯受け止めるんだぞ龍耶!!!」
「うん!!!」
凄い…!!凄いよっ!!こんなにワクワクが止まらないなんて
「龍耶楽しそう…!見てるわたしまでワクワクしてきちゃった」
「ふふっ…龍耶と祈織はやっぱり相性が最高なのね」
「おー!!龍耶と祈織の気持ちがシンクロしたのか!!これは先が楽しみだね〜」
祈織も私と一緒にワクワクしてるんだね!私の気持ちが祈織に届いて気持ちがシンクロしたんだ。私とキミはやっぱり最高のパートナーで最高の伴侶だ。ありがとう祈織。愛してるよ
「よし!これで聖霊魔族王は私からお前になったぞ龍耶。ほれ、左腕に聖霊魔族の証が現れてるだろう」
「あ…本当だ。これで私は聖霊魔族の王になったんだ」
「おめでとう龍耶。そしてこれからは聖霊魔族を頼んだぞ」
「ありがとう愛龍母さん。任せて。祈織と共に聖霊魔族をより良くしていくから。ね、祈織」
「うん!龍神様…いえ、愛龍お義母様。シオンお義母様。これからは龍耶と共に聖霊魔族を支えていきます。至らぬ所もありますがよろしくお願いします。」
「そこまで畏まらなくていいのよ?」
「で、でも…」
「ほれ、祈織よ。シオンもこう言ってるのだ。頭を上げるといい。」
「は、はい!」
祈織が珍しくあたふたしてる。可愛いなぁ〜
私がそんな事思ってると祈織は私の傍まで来て顔を真っ赤に染めて腕にしがみついた。それを見てたバイス様、愛龍母さん、シオン母さんは微笑んでいた。分かるようん。祈織凄く可愛いもんね。
この日。私は聖霊魔族の王・龍神になり、祈織は王妃になった。聖霊魔族のこれからの未来は私と祈織に託された
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