第二十話 幼馴染と狐っ子と
「ケープ様、どうしました?」
「え?いや、なんか幼馴染っていいなぁって」
「なるほど…それで黙って見ていたのですね。」
「うん。わたくしにもそんな幼馴染が居たらなぁって思いつつ龍耶様達を見てましたの」
「ケープ?はぁ…何言ってるのよ。わたしとあなたは切っても切れない親友で幼馴染でしょ?忘れちゃったの??」
黙って見てた祈織がケープ様の悩みに自分とケープ様は親友以前に幼馴染でしょ。と声を掛けた。やっぱり祈織は優しいなぁ。だって寂しそうな顔してたからねケープ様。そこを見逃さなかった祈織。流石私の祈織だね。
「忘れるなんてそんな事ありませんわ!わたくしの一番の親友は祈織ですもの!」
「この際、志帆やリアン達とも仲良くしてみる?あの子達ならケープを受け入れてくれると思うよ?」
ベリンダはそこに含まれてないのね。祈織らしいね。ベリンダどんまい
「で、でも……」
「あれ?狐耳ちゃん、いたんだね♪やっほ〜!私、リアン・ルー。そしてこっちが私の可愛い彼女で将来のお嫁さんのシャーロットさ…ってシャーロット様は知ってるか。ははは♪」
「リアンったら…ふふっ♪」
「私は志帆・フルーラ。よろしくね。えーと…」
「ケープ!ケープ・カナベルですわ。よろしくお願いしますのっ!!//////」(深々とお辞儀)
「よろしく〜♪」
「あなた、狐耳ですのね。私はベリンダ。ベリンダ・ヒメガミよ」
「はい。聖霊魔族と人間のハーフです。わたくしのお母様は聖霊魔族の白狐ですわ。白蛇様とは仲良くしてらっしゃるとか」
「あ〜通りで!白狐様の娘なのね。小さい頃に会ってるよね?」
「あ!思い出しましたわ!確かあれは…龍神様にお呼ばれした時でしたわね」
「って事は…龍耶?小さい頃に会ってる可能性があったの??あの時、初めて会ったって言ってたけど」
「いや私は会ってないわよ?丁度その頃、ギルドに頻繁に行ってたし」
「そういえばそっか。スト…龍耶を尾行してたし私ですら知らなかったもん」
今、言い淀めたよね祈織さん??というかベリンダとケープ様面識があったとは……
「まさかここでベリンダ様に会えるなんて思っても見ませんでしたわ。驚きを隠せないのと同時に祈織にしてやられましたわね」
「私も驚いたんだけど?まさか蛇女とケープが面識があったことに」
「私だって驚きましたわ。ワガママ姫様とケープが幼馴染で親友なのを」
いや一番驚いてるのは私だよ。世界って狭い。ここに集結してるとは誰が思っただろうか…。そういえばまだ一人足りない様な気がする。私はギルドに通ってて隣国の事も軽くだけど知ってるし我がグレイス帝国と隣国のカナベル王国の間に跨るある国のお姫様の存在を…。我が国の第一王女である祈織やカナベル王国第一王女であるケープ様も知ってるはずのあのお姫様の存在を…。そう考えてるとリザが祈織に耳打ちをしていた。
「お嬢様…実は……」
「あの子がこちらに?」
「はい。久々にお会いしたいと…。どうしますか?」
「いいわよ。せっかくだからみんなにも紹介しましょ。シャーロット始め、龍耶とケープはよく知ってる子よ♪」
『『『????』』』
「遠慮なくお入りになって」
───────────────────
「はい。祈織お姉様、ご機嫌麗しゅう。元気そうで何よりです。」(軽くお辞儀)
ピンク色の髪に綺麗な縦ロールのお姫様…。
そう。この子が先程私の話に出てきたグレイス帝国とカナベル王国の間に跨る国の第一王女のアルメリア・クォーツ。その子だ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます