第一部第4章【龍と姫と幼馴染】第十八話 龍と姫のその後…。

私は今、何故か祈織の部屋にいる。祈織曰く、龍耶(私)を野放しにしとくのは危ないとか…。私…子供じゃないんだけどなぁ


「龍耶、これからは私の部屋に居てね。心配だしまた同じ様な事繰り返す訳にも行かないし…あとわたしが寂しいから」


「わかったわ。もう二度とあの様な事を起こす訳には行かないものね」


なるほど。そういう事だったのね。最後は声が聞こえないぐらいのトーンだったけど私は人より耳が凄く良いのではっきりと聞こえた。私は了解と言う様に祈織に返事した


「そういえば龍耶。志帆が用事あるみたいだよ。わたしやリアンも呼ばれてるし」


「志帆が?珍しいね」


「ね!志帆が用事がある時って大体重要な事だったりするしわたしと同じ未来予知魔法所有者だから」


「そうね…それに祈織とリアン始め、私まで呼ばれるって遊びに行く以外で中々無いもの」


「龍耶とリアンは性質が似てるし志帆はどちらかというわたし寄りだから」


「確かに。志帆元気にしてるかしらね」


「そんな久々に会うみたいに言わないの。数日前に会ってるでしょ。もうっ」


「そうだった…!!」


「龍耶って頭が良いのか、おバカなのか分からないわ。本当に」


「祈織ちゃんひどーい」


「龍耶…さん?」


「その冷めた目…ゾクゾクする」


「変態さんは頭冷やそうね〜」


私と祈織はいつもの様におふざけしていたその時…。リザ(祈織専属メイド)が祈織へ御言伝を言いに来た。


コンコン…オジョウサマ


「はーい。入っていいわよ」


「失礼します。志帆様とリアン様がいらっしゃいました。こちらへお招きしても宜しいでしょうか?」


「わたし専用客室にお招きして。あとシャーロットも呼んできて欲しいかな。リアンはシャーロットに会いに来たと思うしシャーロット自身もリアンに会いたがってるだろうから」


「かしこまりました。それでは後ほど」


リザは軽く会釈して部屋を後にした。志帆が来たみたいだ…ついでリアンも。リアンは志帆に呼ばれたから一緒に来たらしいが実際はシャーロット様に会う為(本音)だと祈織もそう思ったらしくシャーロット様もお呼びしてと。シャーロット様自身もリアンに会いたがってるらしく…やっぱり祈織はお姉ちゃんなんだなぁって。ふふっ


────────────────────

場所は専用客室


そこには見知った顔がいた。


『祈織、龍耶。やっほー』ニコニコ


そう。この子こそが私と祈織の幼馴染の志帆・フルーラである。

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