第十七話 龍と目覚めのキス
「祈織ッッッッ!!!!!」
私は祈織が眠る部屋へと向かい。どうしようもないこの気持ちと共に扉を勢いよく開けた。祈織に早く会いたい…祈織をこの手で抱きしめてあげたい。祈織の髪を優しく撫でてあげたい。祈織の笑顔が見たい。その一心で私は祈織へと歩み寄った。こんなになるまで私を命懸けになって救ってくれた私の好きな…愛しい女性(ひと)。今度は私があなたを救ってあげる番。私は心からあなたを愛してる…そう誓いながら私は愛する女性(ひと)へと自分の唇を重ね口付けを交わした
「…チュッ(お願い。祈織…どうか目覚めて)」
その時だった…祈織の身体から眩い光が現れ祈織から発せられる私の魔力が安定していくのがわかった。まだ足りない…私は先程より深く口付けをした。これであなたを救えるなら私はいくらでもするわ。あなたを失うぐらいならこのくらいなんて事ない
「(私はあなたが好き…この世の誰よりもあなたを愛してる。だから祈織…。お願い……)」
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〖祈織…。お願い目覚めて……〗
この声は…龍耶!!そんな寂しそうな声しないで……今からそっちにいくから
<<<主役が来た事だし私はお暇しようかしらね♪私がここに居たらお二人様の邪魔になるしうちの祈織に怒られそうだからね>>>
もうっ!いい所なのに…そっかイケドラはもうお役御免なのね
<<<なんか言い方キツいんだけど?ま、いっか。これ以上は干渉できないからね。あなたが魔力安定すれば起きてる時にまた会話出来るから。今度は正確的に座標が出来るわけだし>>>
あなたはわたしの龍耶じゃないし未来のわたしの龍耶だもん。それと魔力安定したらまた繋がるって事?あ、そっか!龍耶の魔力だから繋がるのね。今までは魂の繋がりで会話してたからわたしにしか繋がらなかったのね
<<<ご名答。流石祈織だね♪ニコッ>>>
わたしだからね!てかその笑顔やめなさいよ。未来のわたしに言い付けるわよ。無自覚女たらしイケメンドラゴン
<<<あっははは…それは勘弁して欲しいかなぁ〜>>>
未来のわたし怖いのね…はは。
<<<とにかく今はこれ以上干渉できないの。これからの未来に支障が出てしまってあなた達の世界と私達の世界が消滅しちゃうから。祈織、あなたの世界の私とどうか幸せにね♪また逢いましょ。今度はあなたの世界の私と私の世界のあなたを交えて>>>
はいはい。それと未来の龍耶、ありがとうね…。わたし1人だったら寂しくてどうしようもなく泣いてた。あなたが居てくれたから寂しくなかったし私の世界の龍耶が来るのを待って居られたの。どんな姿であれやっぱり大好きな人がそばに居てくれるのは心強いなって思えたから。本当にありがとう…未来の龍耶。…待っててね龍耶。今からあなたの元に戻るから!!
【私は龍耶のキスで目が覚めた】
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「いの…り?」
「ぅぅ…りゅう…か?」
「よ、よかった…っ!!もう目覚めないかと心配したんだから!!私の魔力のせいで…本当にごめんね。祈織」
私は目が覚めた祈織を強く…今度こそは離さない様に力強く優しく抱きしめた。本当に…本当に良かった。もうあなたを失いたくないから
「ねえ龍耶。あなたの魔力って心地良いんだよ?あなた自身は知らないと思うけど…私は龍耶の魔力含めてあなたが大好きだから。それに私は全然怒ってないから顔見せて欲しいなぁ…えへへ♪」
祈織は本当に強いね。私の魔力を取り込んだせいで自分が昏睡状態に陥ったのにも関わらず私を責めることなどしない。祈織には敵わないなぁ…
「祈…んぅっ!?!?」
そんな私は祈織の方に視線を向けた瞬間、私の唇に柔らかいモノが当たった…そう。祈織の唇だ。微かに祈織のいい匂いが鼻をかすめる。フローラルの香りだ。脳を蕩かすほど香りが私の鼻腔を突き抜けていく……私はこの匂いが大好きだ。
「…ぷはっ!どう元気になった?」
「元気になったというか…不意打ちはズルい////////」
「不意打ちじゃなきゃいいって事だね♪りゅうか♡仕切り直しに…」
「ダメ。今度は私があなたにキスする番なんだからね。覚悟してね?…祈織、愛してる。」
「わたしも愛してる。龍耶…」
私は祈織に愛と感謝を込めてキスを送った。私と祈織は飽きる事なく角度を変えながら何度も何度もキスを繰り返した。お互いの存在を確かめる様に…何度も
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