第十六話 龍耶暴走事案後と眠り姫・祈織 〖side 祈織〗

ここは……?


確か…龍耶の暴走を止める為、無我夢中で走って…。あれ?動かない…そっかわたし今、、、

そんなことを思ってると後ろから知ってる声が聞こえた。この声………


<<<祈織。私の魔力取り入れたみたいだね。私の魔力の影響で祈織は今、気を失って昏睡状態に陥ってる>>>


未来の龍耶だ。これが龍耶の魔力……温かくて心地良い。このまま眠りに…ってダメよ!龍耶を救ったのは良いけど私がこのまま眠り続けるなんて


<<<ふふっ…祈織らしいね。それと話の続きしてもいい?まぁするんだけどね。…目を覚ますにはそっちの世界にいる私からのキスが必要なの。>>>


えっ…?龍耶からのキス??眠り続ける眠り姫を目覚めさせる為に王子様が眠り姫にキスするのよね?え?待って…え!え!ウソっ!!あの龍耶が私にキスなんて…え?ちょっと待って!?今処理するから……にゃあぁああああ/////////(動揺中)


<<<まだキスしてなかったんだ…。私としてはびっくりだよ。私と祈織はあの事件が起きる前からキスしてたから>>>


えっ?未来のわたし、既にキスしてたの!?ちょっ…マジか。凄いわ未来のわたし…愛する人の為に共に心中する女だけある


<<<祈織…私の嫁は本当に凄いよね。全て私の為になんだもん。祈織には敵わないわ>>>


このイケメンドラゴン…惚気出したわ。それでうちの龍耶は今どんな感じなの?


<<<相変わらず、愛称付けるの上手いわね。えぇ、こっちに向かってるわ。ついにあなたの王子様登場ね♪ちゃんと起きてあげてね>>>


言われなくても起きるわよ。未来のわたしにお仕置してもらえ…っとそんなこと言ってる場合じゃないわ。龍耶が無事で良かった…それだけでも私は嬉しい。でも龍耶は今一人なんだもんね…私が居なきゃだもん。龍耶。あなたのキスで…わたしを目覚めさせて



龍耶の足音が近付き扉の前で音が止まり…一瞬の静寂を打ち破る様に扉が開かれた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る