第九話 白蛇様とこれから…。

「それでは…本題に入るとしよう。バイス、娘の話は聞いておるな?」


「はい姉上。この度は私のバカ娘が迷惑をお掛けした。何と謝罪をした方が良いか…。」


「まだ大事にはなっとらんがこのままじゃ取り返しが付かない事が起きてしまう。そうだろ?龍耶」


「うん。祈織が視えたヴィジョンによると…ベリンダが私に催眠的な魔法をかけて私の魔力と血を暴走させてこの世を滅ぼすってものらしい」


私は愛龍母さんに話しかけられて未来予知能力がある祈織が視えたヴィジョンを事細かく説明した。祈織曰くそのヴィジョンがきっかけで自然と涙を流していたと…。祈織の悲しい顔は見たくないのに…ベリンダ、あなた一体何を考えているのよ


「なるほどね。って事はりゅうちゃんを暴走させなければいいって事でしょ?」


「あら!華龍!!来てたのね!」


「はぁ〜い♡シオンママ♪愛龍ママも」フリフリ


「華龍、お前は相変わらずだな。カッカッカッ!」


華龍姉が会話に参戦した。こう見えて華龍姉は頭が良い。魔法・魔力に長けてはまぁまぁだけど応用力と指示力はシオン母さんと張るだろう。そんな姉がいるのは心強い


「龍様、この方は?」


メア様は気になったのか姉の事聞いてきたので私は答えようとしたその時…


「姫神龍耶の姉の姫神華龍(かりゅう)と申しますメア様。…チュッ」


「はぅ…//////」


姉はメア様に敬意と称して左手の甲にキスを1つ落とした。この姉…私の姉ながら可愛い女の子には目がない。シス…妹大好きなのにね


「華龍姉、メア様の顔が真っ赤よ」


「あらら〜♡ところで…りゅうちゃんヤキモチ妬いた?」


「いや別に。そろそろ妹離れした方がいいと思ってたし」


「りゅうちゃん冷たーい」


「うるさいバカ姉。それに私は祈織にしか興味無い」


「りゅうちゃん素直になったんだね♪なら私は新しい愛に生きようかな♪ね、メア様♡」


「か、華龍さまぁ…//////」


あ、はい。メア様完全に姉に落ちましたね。祈織含めて王家のお姫様チョロくない?大丈夫??とまぁおふざけはここまでにして…


「それで白蛇様、策略は何かありますか?ベリンダは白蛇様の娘だし何か策略があればと思いまして」


「その事だがな…私としても何と言っていいものか」


「なるほど。白蛇様でも難しいという訳ですね」


「ふむ。済まないね龍耶」


「いえ。しかし何故私の魔力を暴走させてこの世を滅ぼそうとしてるんだろ…」


「好き…だからじゃない?私も龍耶の事好きだから分かるの。龍耶に振り向いて欲しいって気持ちが強いんだと思う」


「そっか。祈織…?もう大丈夫なの?気分は?痛いところとかない?悲しい気持ちになってない?」


「うん。大丈夫だよ龍耶。ありがとうね」ニコッ


「良かった…」


祈織の気持ちが安定したのかベリンダの気持ちを代弁するように私に話した。祈織の気持ちが安定したのを安心したのか私は一息ついたと同時に先程の話を頭の隅に置いた。恋は盲目とよく言ったものね。本当に


「恋は…盲目か。私も気をつけよう。周りが見えなくなるのは危険だもんね」


祈織は私が思ってる事を口に出してた。同じ事考えてたんだね。ホント祈織と私って似てるなぁ…って何考えてるのよ私。今はそれどころじゃないのに


「龍耶?私達も気をつけないとね!」グッ!


「そうね。恋は夢中になりすぎると危険だものね」


「いやぁ〜若いね。姉上」


「本当にな。私達にもあったのぉ〜シオンよ」


「ふふっ…。そうですね」ニコッ


なんか緊張感がないんですが…本当に大丈夫なの?このメンバーで…。まだ先の話だけどそう遠くないし。はぁ…先がやられる




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〖お姉様ったら…ふふっ♡もう少しで私とお姉様だけの世界になるんだから♡邪魔者は全て排除しなきゃ♪…あの邪魔なお姫様は特にね。お姉様と私の邪魔してくるあのお姫様だけは何がなんでもどんな事してでも排除してやるんだから〗

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