第四話 龍神様と陛下

「...という事なの。祈織、リュウちゃん」


「うん」


「まさかその様な関係だったなんて...」


私と姫様はグラス様から愛龍母さんと陛下の関係を聞いたのであった。いや母さん、あなた凄い存在でしたんですね


「グラス。お前は余計な事を...はっ」


「くっ...!!」


「お母様っ!!お父様、なんて事するんですか!!」


「ふん。本当に貴様達は私に逆らう愚か者だ。これだから人間ふぜいが」


「シオン!グラスと姫様を連れて下がっておれ。ここは私と龍耶で食い止める。できるな?龍耶」


「もちろん。そのつもりですよ愛龍母さん」


「愛龍様、分かりました。グラス様立てますか?姫様も早く」


「えぇ。愛龍様、リュウちゃん...あの人は強いわ。負けないで」


「あぁ、私は彼奴をよく知っておる。それに龍耶にはいい経験になるだろう」


愛龍母さんがグラス様と話してる時、姫様がこちらを心配そうに見てた。私はそんな姫様にこう言った...


「姫様。そんな悲しそうな顔しないでください。私は負けません。必ずあなたの元に戻ってきます。約束です」ニコッ


「ぜ、絶対に!絶対にだからね!!龍がいない人生なんて嫌だからね...!!」


「ふふっ。絶対に約束します。あなたに誓って」


「わかった!絶対に負けないで!!」


「もちろん!」


「二人とも安全な場所へ。それと...愛龍様、無理はしないでください。りゅうもね。」


「カッカッカッ!安心せいシオンよ。私も龍耶も絶対に負けぬ。必ずお前の元に帰ると誓おうぞ。この龍神の誇りに誓ってな」


「うん!私と愛龍母さんだから大丈夫だよ」


シオン母さんは私と愛龍母さんに言うと姫様とグラス様を連れて安全な場所へ移動した。正直怖い...でも姫様を苦しめてる陛下が許せないし自分の妻にまで手をあげたこの人を絶対に許せない。倒すまではいかないけどあまりにも暴君すぎる。私と愛龍母さんでどうにかしないといけない。


「さて...始めようとしようかコールよ」


「お覚悟を!コール様」


「ふんっ!愛に堕ちた貴様らに私は倒せぬわ!!人間に堕ちた愚かな聖霊魔族よォ!!!」


私と愛龍母さんはコール様に立ち向かった。そうこれは私の最初の魔族との対決だった。まさか最初の相手が愛龍母さんの部下だと誰も思わないだろう。私自身も驚きである

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