第4話何者か?

安倍晴明は、天体観測をしていた。生命を表す北斗七星を見て、

「嫌な光り方しているな」

「晴明様、これは何かの予兆で?」 

「不吉な予感がするな」


翌朝、死体が揚がった。

それは、若き娘が腸を抜かれた姿であった。

「ひでぇ、事をしやがる」

そう言ったの一条頼政だ。娘は左腕も引き裂かれていた。

一条は晴明の屋敷に向かった。

「おい、晴明。晴明はいるか?」

「うるせぇなぁ。俺は夜の仕事だぞ。寝かせてくれよ」

と、晴明は一条の目の前に現れた。

「どうした?」

「また、死体が揚がってな」

「……もう、連続だな。これは、人間の仕業じゃねぇな」

と、晴明はポツリと言った。


「晴明、心当たりあるか?」

と、一条は尋ねた。

「ねぇことは、ねぇが罠を仕掛けるか?」

「罠?人間の格好させた式神を夜中に立たせておく」

「分かった。今夜だな」 

「あぁ」 

晴明は河原に、式神を立たせた。姿は小娘だ。

晴明と一条は隠れて、その時を待った。

すると、空から大きな身体をした化け物が式神を風の様に連れ去った。


「晴明、ありゃ何だ?」

「酒呑童子だよ」

2人は作戦を練った。

ある晩、屈強な男を揃えて罠を仕掛けた。

しかし、その男らは酒呑童子に殺されてしまった。しかし、その男らは式神なので実害は無い。

晴明は頭を悩ませた。





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すっとこどっこい陰陽師 羽弦トリス @September-0919

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