【第四話】都会って怖いですね。:秋葉実.txt
私は秋葉実って言います。
苗字はアキバではなく、アキハです。アキハミノリです。
田舎から出てきたただのどんくさい娘です。
都会の、この辺りは人が多すぎて多すぎて、私には人に酔ってしまって困ってます。
都会の人はあまり他人に関心がないと聞いていたのに、大学までのみちすがらでも、何度も声をかけられて、ほんと緊張しましたよ。
既に故郷を離れての大学生生活、不安しかないです。
お友達もいませんしね。寂しいです。
そんな時は、とりあえずはあれです。
おはぎです。
おはぎを無心で作って心を落ち着かせましょう。
それが良いですね。
余ったらお隣の人に分けてあげましょう。
たしか、管理人さんのお話ではこの階は、管理人さん以外、全員同じ大学の生徒と聞いていますし。
ついでにお友達になれたら、うれしいですね。
まずは知り合いを作らないとダメですよね。そうでないとお友達は作れません!
ずっと地元で生きて来たから、新しい友達の作り方なんてわからないですよ。
そんなわけでおはぎを作りすぎ大作戦です!
さあ、おはぎを作りましょう。
こんなこともあろうかと、もち米は地元の物を持参しています!
もち米を丁寧に洗って、一時間は浸水させないといけませんからね。
もち米を浸水させている間に、餡子の準備です!
小豆を茹でるときは、茹でこぼしが大事なんですよ。
これで苦みや雑味がなくなるんですよ。
おいしい餡子ができるんです。
もち米もこの炊飯器でなら美味しく炊けますしね。
実家の古い、いつからつかってるかもわからない炊飯器では、もち米をうまく炊けませんからね。
流石都会です。
炊飯器まで高性能です!
やっぱりおはぎを作ると気分が晴れます!
おはぎは最高ですね!
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