第30話 広瀬と宇野のお仕事06
「和哉?」
「彼女と戦うのなら、その前に俺が相手をしよう」
和哉が、そう言って宇野達の前に出た。
「もしかして、告井さん、チャームされてないんですか?」
六花が、和哉に尋ねた。
「ああ。
俺は、自分の意思で彼女を守っている」
「どうして、そんな……」
宇野が、ぼそりと呟く。
メデゥサの後ろから、台風やV5のメンバーが現れた。
「……」
「どうやら、あの人達は、チャームされているようだね」
「うん
目の焦点があっていない」
広瀬と六花が、会話する。
「さて、どうしたものか……
歌って踊れて、さらに戦えるアイドル。
これって、結構厄介じゃない?」
広瀬が、後ずさりする。
「そうね。
顔に傷でも出来たら、賠償金が……」
六花が、生唾を飲み込む。
「さて、どうしたものか……」
「これでもやると言うの?」
メデゥサが、不敵に笑う。
「どうしようか?
宇野さん」
広瀬が、宇野に尋ねる。
「どうしようって、やるしかないでしょう」
「仕方ありませんね」
メデゥサは、広瀬達に指を向けた。
「やってしまいなさい!」
すると男達は、一斉に広瀬達に襲いかかった。
「スリーピング!」
六花は、V5の1人、井ノ林に呪文を唱えた。
「無駄よ……」
井ノ林は、眠る事無く六花に襲いかかった。
六花は、素早く井ノ林の攻撃を避けた。
そして、避ける時に井ノ林の首に一撃入れた。
井ノ林は、うめき声あげながらその場で倒れた。
「急所を突いて気絶させるしかないわ!」
六花は、大きな声で宇野と広瀬に伝えた。
「く……
貴方達は、下がりなさい!」
メデゥサは、台風のメンバーとV5のメンバーを下がらせた。
「何のつもりかしら?」
「出来るだけ、彼らは傷つけたくないの」
広瀬が、メドゥサに尋ねる。
「貴方の目的は何?」
「貴方に答える義務はなくてよ?」
メデゥサのその一言で広瀬は、剣を抜いた。
しかし、その剣に刃はなかった。
「何の冗談かしら?
刃の無い剣だなんて……」
広瀬は、ゆっくりと目を閉じて精神を集中させた。
「我心の剣よ!光となりて刃となれ!」
すると刃の無かった部分に赤白い刃が現れた。
「その剣、もしや……」
「そう、光の剣よ」
「それが、伝説の……」
メデゥサは、体を一歩さげた。
「広瀬さんだけじゃないよ」
宇野は、そう言うとゆっくりと手に鉄のグローブをはめた。
「我心の爪よ!光を飲む込む刃となれ!」
すると鉄のグローブから3本の刃が生えた。
「この武器、わかる?
この武器も伝説の武器毒牙爪……
貴方の体を掻き毟るわよ?」
宇野は、ニッコリと笑った。
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