第26話 広瀬と宇野のお仕事02
「で、メドゥサの居場所は何処なのかしら?」
宇野の問いに六花さんがに答えた。
「ここから、少し離れた場所。
奈良の裏若草山の中にあるザンサス山脈の近くの山荘に住んでいるみたい」
「住んでいるって……
住んでいるだけなら問題ないじゃないですか?」
宇野のその一言に、六花は声を低くしていった。
「山荘に来た男達を虜にして精気を吸って、飽きたら石にしているみたいです。
しかも、イケメンばかり……」
「イケメン?」
広瀬が、首を傾げる。
「例えば……
歌手の告井和哉さんも、虜になっているらしいよ」
「和哉が??」
宇野の目の色が変わる。
「確か、宇野さんファンでしたよね?」
「そうです!
最近、出てこないから心配してたんです!」
「メドゥサ専用のボーカリストになっているって噂です。
その他にも、台風やV5のメンバー等も囲っているみたいです」
「許せませんね……」
「飽きたら即死ですしね」
宇野は、パフェを一気に食べ終えると席を立った。
「広瀬さん!
今すぐ行きましょう!
今すぐ倒しましょう!」
「待って!
私まだパフェを食べ終えていない……」
「早く!早く!
早く行かないと、私の和哉がぁ~~」
「まぁ、慌てない慌てない。
急がなくても和哉は逃げませんよ」
広瀬は、美味しそうにパフェを口に運んで言った。
「いや、逃げれるのならむしろ逃げて欲しい……」
宇野は、そう言ってため息をついた。
広瀬が、パフェを食べ終えると宇野は、すぐに席を立った。
「さぁ、行きましょう!
今すぐ行きましょう!」
宇野は、そう言って広瀬の手を握った。
「今回は、私も行きますね」
六花が、そう言ってニッコリと笑う。
「え?
六花さんもですか?」
「今回の敵は、強敵なので私も同行します。
私も本気モードで行きますから、おふた方も本気でお願いしますね」
「しゃも爺!
お勘定!」
「あいよ!
あ、ドリンクバーは、サービスしとくよ♪」
「え?パフェだけじゃなくドリンクバーもサービスしてくれるんですか?」
「ウチの孫のライセンが、V5のファンでね。
あの子の笑顔が取り戻せるのなら、ドリンクバー3つ位お安いモノだ♪」
「しゃも爺もありがとー」
「良いって事さ……」
宇野達は、支払いを済ませるチキンライスを出た。
「さて、2人ともウィングで飛ばすよー」
宇野のその一言を合図に、広瀬ち六花の2人は、空高く飛び上がった。
3人は、猛スピードで、裏若草山に向かった。
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