第7話 ハローハロー

「……どうしよう?」


那留が丹歌の方を見る。


「僕に言われても……

 んー、ってか君学校には通わないの?」


丹歌の質問に那留が言う。


「お金がない」


即答だった。


「奨学金が出る学校もあるよ?

 しかも指定された仕事をこなせば免除される形式」


広瀬の言葉に那留は首を傾げる。


「つまり仕事をすれば生活費も出つつお小遣いも稼げて学費も免除」


「うまい話には裏があるんじゃ……?」


「そこまできつい話じゃないよ。

 月に一回以上のお仕事のお手伝いって感じ。

 スライム退治からドラゴン退治まで幅広いよ。

 まま。学校行くのなら紹介状出すよ。

 那留くんの魔力なら丹歌くんと同じ学級になれると思う」


広瀬の言葉に那留は少しだけ考えたあと。


「おねがいします」


「あいよー」


広瀬は頷いた。


「ってなわけで今日は解散だね。

 那留くんは宿はどうするつもり?」


「公園にテントでも張ろうかなと……」


宇野は驚く。

そして即答する。


「大阪城の夜は寒いよ?」


「そうなのですか?」


「あと勝手にテントを張ると捕まる……」


丹歌が速攻で答える。


「そうなのか……そうですよね」


「うん」


「まぁ、あれだ。

 水さんの宿に泊まれば??

 話ししてあげるよ」


丹歌の提案に那留は頷く。


「水さんが誰か知らないけど……

 お願いできるかな?」


「うん」


丹歌は頷いた。

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