034
だが、元々干渉可能だという根拠はなんだ?
「セレス、なんでそう思った?」
「カイトは奴隷の焼き印を消したじゃないですか。あれは
なんか呪いのようなもんだとかなんとか?だけど持ち主がくたばったら奴隷印はその効力を無くするんだろ?あんだけ派手にぶち殺し捲ったのに、生き残っているとはとても思えんが……
「その上の
そうなの?よく解らんが、そんな簡単に干渉ってできるのか?
「ひょっとしたら、カイトの世界の人間は、
「その……
「いえ、そうでもないです。やはり極少ですが、出来る者もいます。
そうなのか……俺って疑似的に解析が使えるんだっけ?分解、構築の関係で。
「カイトは
全く以てちんぷんかんぷんだった。よく解らんが、こう言う事?
「分解、構築と略奪、贈呈は凄いって事か?」
「超超超超超超凄いって事ですよ。だって
若干興奮して言うセレスだが、当の本人からすれば「そうなのか」程度しか思わないんだが…もっと有難がった方がいいのか?
まあ…大層な能力ですと言う事で、納得しようか。
「冥界の情報、何かあるか?具体的には冥王の事」
「う~ん……ぶっちゃければ死んだ後の事には興味が無いんですよ。ですから……」
碌な情報は持ってねーって事か。
「ですが、冥王は地獄に出入り可能と聞いた覚えがあります。地獄とは超重力地帯。底に行けば行く程超重力になって行きます。大罪人は最下層、
成程……ルシフの能力が重力操作だと言う事は、その地獄からも出入り可能だって事か……何となくだが0区に住まわせられた理由が解ったぞ。
「あ、もう一つ思い出しました」
「え?なんだ?」
「冥王には絶対防御を誇る盾があるそうです。
盾ねぇ……防御には必要な物なんだろうな。物質である以上俺の敵じゃ無いけども。
「まあ、解った。じゃあ行くか」
部屋を出ようとしたら、袖を引っ張られて止められた。
「……糞アマに絶対に本気にならないでくださいよ?」
不安そうな顔を向けてそう言うが、本気も何もだ。俺はただの奴隷だっつーの。それはお前にも当て嵌まるんだが言っておくけど。
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