005
「……旦那様への対価は二つ。略奪と贈呈です。対象者の能力を奪ったり、第三者に与えたり出来ます。
指を二本掲げて説明してくれるが……
「な、なんだその……アートマ体っての?」
「……我々は肉体を持っています。
頷く。とは言っても天界で聞いただけだが。しかも半分以上聞き流し状態だし。
「……その他に
丁寧に指を折って説明してくれるが、前にもちらっと聞いたがちんぷんかんぷんだ。
だが、モナドさんは知っているぞ。
「モナドさんって唯一神の事だよな?創造主とか?」
「……そうです、よくご存じですね。モナド体を持っているのは創造主ただ一人と言われています。そして私達死神はブッティ体を殺す事が可能です。そもそも、役割が
そうなのか。死神はそこまでの力がって何!?
「お前死神なの!?」
「……言っていませんでしたっけ?」
小首を傾げながらの問いだった。可愛いけども!!
「え!?じゃあここはどこだ!?」
「……冥界最下層、
冥界!?え?じゃあ俺って死んじゃったの!?こいつに引っ張られたとか!?
「……旦那様は生きていますよ。殺す訳がないでしょう。寿命の半分を使ってまで欲した伴侶を」
ちょっとムッとしての反論だった。つか伴侶って。いやいや、それよりも!!
「何で考えていた事が解る!?」
「……
「……少し逸れましたが続けます。術はどうやって起動するかご存じですか?」
「え?なんか呪文とか?」
「……呪文と言うよりも数式に近いですね。コーザル体で計算し、それを霊力……エーテル体で起動させ、アストラル体で肉体まで移動させるのです」
ふむふむ頷くがちんぷんかんぷんだった。なんとなーくぼやーっと解ったような気はするけども。
「……では、術はどこから作られるのでしょう?」
「え?えっと、アストラル体?」
「……違います。
よく解らんが頷いた。俺って成績あんま良くなかったんだよな。こんな感じで理解したような気になっていたんだもん。当然か。
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