死神アリーセ伝 下

「おいっ!! 俺様が武器を買いに来てやったぜ! 一番いい武器を寄越せ!!」


店主とアリーセが入口を見ると、見るからにガラの悪そうな男が二人立っていた。

二人は皮鎧のようなものを纏って、片手剣を腰に下げている。二人ともニヤニヤとこちらを小馬鹿にしたような笑顔を浮かべている。


「おい、チビ。てめえが店主か、買ってやるから一番良い片手剣を持ってこい。」


「なんだ小娘、遊びじゃねえんだ。とっととどこかに行っちまえよ!犯すぞ、コラ!」


ガラが悪いのは見た目だけではないようだ、争っても仕方ないからとアリーセは大鎌を置いて店から出ようとした。ちょうどその時、店主が二人に答える。


「お前らみたいな輩に売る武器なんぞねえよ!! とっとと出て行ってくんな!」


それを聞いた二人の表情が変わる。


「なんだと、おっさん! ぶっ殺されてえのか!?」


そう言うと一人がおもむろに店主に近づき、いきなり店主の頬を思いっきり殴り飛ばした。

吹っ飛ばされて陳列されている棚にぶつかって倒れる店主。


「がはぁっ!?」


店主の無様な恰好を見てゲラゲラ笑う二人。


「さっさと持ってこねえからそうなるんだよボケが。もういいや、迷惑料としてこの辺の武器を貰っていってやるよ。

ああ、通報なんてすんなよ。てめえも悪童ビールケって名前ぐらい知ってるだろ?」


それを聞いた店主は苦虫を噛み潰したような顔をした。


「(悪童ビールケ?)」


聞いた事がないアリーセは疑問に思った、顔に疑問が現れていたのか二人の内の一人がアリーセに向かって話しかけてきた。


「なんだ、お前ビールケを知らねえのかよ。ヘルヒ・ノルトラエのビールケって言やあ、巨大な酒屋に決まってんだろうが。

そこの次男坊が俺だよ、やらかしても親父が金でなんとかしてくれんだよ!こんな店潰そうと思ったら一瞬だぜ、ハハハハ!!」


それを聞いたアリーセは、自分の血が熱くなるのを感じた。大鎌を握った手に力が入る。そして、二人組はこちらの顔を覗き込んできた。


「……あぁ、頭巾で隠れててよく見えなかったが、お前体つきは貧相だがなかなか顔は悪くねえじゃねえか。今日の夜はてめえで遊ぶことにするか。

ああ、拒否権はねえから黙ってついて来いよ。着いてこなかった女とその家族がどうなったかぐらい分かるよなあ?」


そう言って、二人は腹を抱えてゲラゲラと笑い出した。


「(こいつらがどうしようもない悪党なのは分かった、今までにも似たような事をしてきたに違いない。ヨダ村を襲った盗賊と変わらないクズだ)」


アリーセは未だかつてないぐらい頭が冷えているのを感じた。そうか、これが悪を刈り取る賞金首狩人、つまりは今から人殺しをする人間というやつなのか。

あの時のトールの気持ちが分かった気がした。


「分かったら黙ってついてこい女、今日は楽しませ………」


それを言うか言わないかの刹那、アリーセは男に向かって大鎌を横一文字に振るう。

武器屋の店主はそれを見て、なんと無駄のない達人としか言いようがない太刀筋かと思った。先ほど槍を握っていた女と同一人物とは思えなかった。


「は?」


そう言った男の首が左側にぽとりと落ち、首から血が噴き出した。

もう一人の男は、噴き出した血を浴び茫然としている。

アリーセはその男を頭から縦に斬りつける。


「え?」


男は骨が無いかの如く頭から体の中央を縦に斬られ、左右真っ二つになり倒れ込んだ。アリーセはこれが悪を刈る覚悟という事なんだと分かった気がした。


悪党の返り血を浴びたアリーセは武器屋の店主の方を向き直り、一言言った。


「おじさん、店を汚してしまってごめんなさい。あと、この鎌はおいくらですか?」


店主は、あの時の返り血にまみれ薄っすら笑みを浮かべたアリーセの顔に見惚れると同時に、えも知れぬ恐ろしさに身が震えあがったと言う。

後に、あれが死神アリーセだったと聞いて納得したという。斬れないはずの大鎌で斬った事から、おそらくこれも天授の武器だったのだろうと思った。


この一件は武器屋の店主によって通報され、アリーセも取り調べの対象となった。

過剰防衛だとビールケ家が必死で訴えたが、武器屋の店主の証言と今までの素行もあって、アリーセは過剰防衛とされはしたものの罰金と数日拘留で済む事となった。


警吏から解放されたアリーセは総合ギルドに向かい、講師に賞金首狩人になれないか再度尋ねた。


「今の私なら、賞金首狩人になる事が出来ると思います。」


講師はじっとアリーセを見た。今までに感じたことが無い気迫のような物を感じ、背筋に冷たい物が流れた。


「その風体は一体どうしたんだいアリーセさん、歴戦の賞金首狩人にすら見えるよ。数日で君に一体何があったのか……」


「今までの私は覚悟が決まってなかったんだと思います、やっとわかった気がするんです。悪党を刈るという事が。」


「……分かった、君が七級賞金首狩人になる事を認めるよ。」


「ありがとうございます、この世の悪党を刈りつくす事を誓います。」


こうしてアリーセは念願の賞金首狩人になり、それと同時に死神アリーセと呼ばれるようになる第一歩を踏み出したのだった。


賞金首狩人になった日の夜、お世話になっている宿に戻ろうと町を歩く。何やら気配を感じるので、意識して人通りが少ない道に進んでいった。そしてしばらく行くと、黒い覆面を付けた十数名の人間に取り囲まれた。そんな状況ながらも、アリーセはいたって冷静だった。


「私に何か御用でも?」


「俺の息子を殺しやがって、このままじゃ腹が収まらねえ。てめえをズタズタに犯した後で、バラバラに切り裂いてやるから覚悟しろ!」


どうやら、悪童ビールケの親らしい。奴の復讐に来たようだ。

ヘルヒ・ノルトラエは治安が良い町だ、だが細い路地など警邏が及んでいないところもそれなりにある。秘密裏に私を殺すつもりだ。


「あなたは、息子の悪事を今まで隠し通してきたんですよね?」


「ああ?可愛い息子なんだから当たり前だろうが、そもそも俺はてめえらよりも税金を多く納めてんだ!! 特別扱いされて然るべきなんだよ!」


「つまり貴方たちは救いがたい悪党ということですね」


「何を言ってやがる! さっさと死にやがれ! おいっ、お前らさっさとやっちまえ!!」


黒い覆面を覆った連中が各々武器を構えて一斉にアリーセに襲い掛かる。

だが、アリーセは踊っているようにも見える華麗な体裁きで攻撃をかすらせすらせず、逆に大鎌で次々と襲撃者を殺していく。

1分も経たずに、襲い掛かった連中は皆殺しにされた。


それを見たビールケの親は尻もちをついて震えている。


「な、な、何なんだお前は!?」


「ただの悪党を許さない者です。貴方も死んでください。」


「待て!! 分かった、息子の件は水に流す! あと金なら払うからみの……」


だが言い切る前に、アリーセに首を刎ねられてしまった。



それからアリーセは悪党を自慢の大鎌でどんどんと刈り取っていった。


「ま、待ってくれ!俺がこんな事に手を染めたのには訳があっ……」

「命だけは助けておくれよ!!もう二度とこんなことはしな……」

「見ての通り、老い先短いこの身じゃ。何も殺さなくて……」


老若男女問わず出会った悪党は一人残らず殺していた。そして必ず殺した悪党の首を厚手のずた袋に入れ、総合ギルドのカウンターに持ってくるのだ。

悪党に容赦しないスタイル、そしてその圧倒的な強さから「死神」の二つ名で呼ばれるようになるのに時間はかからなかった。


総合ギルドは可能なら生け捕りをお願いしたいと言ってはいたが、アリーセは聞く耳を持たなかった。

悪党を生かしていたら、後になってまた害を成す悪党になるかもしれない。

反省しているかどうかなど誰にも判断はつかない、だが殺してしまえば確実に禍根は絶てるのだ。



とある町の賑やかな酒場で、顔が赤くなったゴキゲンな男が喋る。


「なあお前、死神アリーセって知ってるか?最近、この町に来ているって噂だぜ。」


「ああ、知ってる!大きな鎌を持った女賞金首狩人だろ?悪党と知れば、老若男女問わず必ず殺すって噂だな。べらぼうに強くて並の悪党じゃ太刀打ち出来ねぇとか?

まあ、死神っつったって悪党だけをぶっ殺してくれる分には俺たち善良な市民からしたら有り難い神様だぜ!」


「なーにが善良だ、この前立ち小便してるのを衛兵に見つかって、しこたま怒られてたくせに!」


「しょうがねえだろ、飲み過ぎたせいかどうしても我慢できなかったんだから!!」


大きな話し声や笑い声が響く酒場から静かに出ていく、フードをかぶった男が二人。

月と民家から漏れる光だけが明かりの薄暗い道を歩く。


「死神アリーセがこの町に来てるなんて…、本当ならさっさとずらからないとヤバい。」


「兄貴、今晩中に出ていこうぜ。」


町を出て足早に夜道を歩き続ける二人の前に、赤い頭巾をかぶったみすぼらしい恰好をしている女が現れる。

ただし恰好こそ貧しい村娘風だが、刃渡りが1メートルはゆうに越える巨大な鎌を持っている。


「…あんたたちは、数えきれない暴行・強姦・殺人などを犯しているハス兄弟で間違いないですか?」


「てっ、てめえはまさか……!?」


「…ハス兄弟で間違いないですね?」


アリーセが持つ巨大な鎌が、月光で鈍く光り輝く。


「くっ、くそお……!兄貴、言ってもただの小娘じゃねえか! 二人でかかれば何とかなるだろ!?」


「ああ、その通りだ。行くぞ!」


二人は腰に下げていた大ぶりの鉈を構えると、アリーセに襲い掛かる。だが、二人とも簡単に首を刎ねられてしまった。

アリーセは二つの首をいつも使っている超厚手のずた袋に入れ、町の方へ歩き出す。その顔に表情は無かった。



それから十年、賞金首狩人を続けたアリーセは二級賞金首狩人となり、皇国で知らぬ者はいない最高の賞金首狩人になっていた。賞金首を狩りに狩りまくった結果、とんでもない大金を持つ事になった、だが肝心の使い道がない。

生活以外で使ったのは、念のため防具を鋼蚕の糸で編んだものにしたぐらいだ。アリーセとしても悪党を刈る以外にやりたい事も欲しい物もなかった。


ある日マーケットで生活資材を集めていると、身なりが汚い子供が数人目に入った。周りにその子供たちを連れ立っているような大人もいない。

たまたま、というかふと話しかけたくなり子供にアリーセは話しかける。


「君たち誰と来ているの?」


「俺たちだけだよ。お父さんもお母さんもいないんだ。」


アリーセはそれを聞いてはっとした、そうか私はたまたまトールさんが来てくれたから助かったけど、盗賊の被害に遭って助からなかった人や残された人は生まれ続けるのだと。この子らがそうかは分からないが、皇国の制度ではすべてを救えるようにはなっていないのだ。そう思った時、際限無く増えていくお金の使い道が出来た気がした。


アリーセは総合ギルドにも相談して、自身の余りある金を基にして「アリーセ財団」を立ち上げた。

財団の目的は、色んな事情で孤児になった子供を一手に引き受け保護し育てる事だ。

財団職員にはアリーセと同じように悪党の被害に遭った人達を雇う事にした。


アリーセが稼いだ金をどうにか掠め取ろうとして、財団に組み入ろうとする悪党がいるにはいたが、それらの悪党は全てアリーセによって斬り伏せられた。

アリーセとアリーセの大鎌をたばかろうとするのは無理だったのだ。


それから外では悪党を斬り伏せ、帰ってきては子供たちを慈しむアリーセの生活が始まった。孤児になった子供達はもちろん救われたが、アリーセ自身も救われた気がした。



◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇



大きな鎌を持ったアリーセ母さんはいつも私たちに優しかった、孤児院に帰ってきたアリーセ母さんは、私たちと一緒に食事し一緒に寝る。

学びたい子供には書を与え、強くなりたい子供は鍛錬し、遊びたい子供は自由に遊ばせてくれた。

やりたい事はやって良い、だが悪い事は絶対にするなと強く教えられたのが今でも印象に残っている。


子供だけでなく、私たちと同じように悪党にやられて困っていた大人たちもアリーセ母さんは救っていた。

そんなアリーセ母さんは私たちの誇りだった。


外では「死神」と呼ばれているのは子供たちも知っていた、だがこんな優しい死神がいるわけがないとも思っていた。


アリーセ母さんの思いは私たち子供にも十二分に伝わっていた。

将来は偉くなって国を変え、アリーセ母さんを後ろから支えるんだと勉強をする子供がいた。

将来は強くなって狩人になり、アリーセ母さんのように悪党と戦うんだと鍛える子供がいた。

将来は薬師や医師になって、アリーセ母さんのように困った人たちを助けるんだと思った子供がいた。


アリーセ母さんが60歳を過ぎた頃、体調を崩し寝込みがちになった。長年の賞金首狩人としての疲れが出てしまったのだろうか。

これ幸いと悪党がはびこる事になるかと心配されたが、そうはならなかった。

と言うのも、自らアリーセの弟子を名乗る孤児院から巣立った賞金首狩人が大勢いたからだ。それ程アリーセの名は絶大な影響力を及ぼすようになっていた。


同じく、孤児院出身で高名になった薬師や医師がアリーセ母さんを治すぞと押し寄せ、色々と試してみたが中々体調は戻らなかった。


「こういう時のために医師になったのに、悔しい……。何故、治せないのか!」


と涙を流して悔しがる元孤児たちを、その気持ちだけで嬉しいとアリーセ母さんはなだめていた。


ある日、大きな川辺猫に乗った皇国では珍しい黒髪の若い薬師がアリーセ母さんの元を訪れる事があった。

彼が言うには昔の知り合いで、アリーセの体調が悪いと聞いて診に来てくれたらしい。昔の知り合いと言うには随分若いように見える人だった。

彼と会ったアリーセ母さんは、まさか!と声を上げ目を見開いて驚いていた。


悪いけど二人きりで話をさせて、と言われたので同席はしなかった。

彼とアリーセ母さんは部屋で何かを話し込んでいるようだった。


少しして部屋から出てきた薬師は、川辺猫の元へ行き何かをしている。まさか、川辺猫と話をしているのだろうか?

しばらくして、私の近くまで来て話し始めた。


「アリーセさんを診断いたしましたが、すぐ治すというのは難しいと思います。長年の疲労の蓄積と年齢による心身、特に内臓系の衰えが原因ですね。

こちらの滋養強壮に効く薬と、出来る限り消化の良い物を召し上がってもらうのが一番でしょう。」


そう言った薬師は丸薬のような物を渡してきた。


「時間をかければ治りますでしょうか?」


私に尋ねられた薬師は難しい顔をしている。


「なんとも言えませんね。ただ、以前と同様にと言うのは厳しいかと思います。」


そう言うとお辞儀をして、薬師と川辺猫は去っていった。

アリーセ母さんはその日は何か嬉しそうだった、どういう知り合いなんだろうか?



その薬師が言った通り、少し持ち直したりはしたもののアリーセ母さんの体調が戻る事は無かった。

今わの際には大勢の救われた者が集まった、そして集まった人たちにアリーセ母さんは笑みを浮かべて最後にこう言った。


「みんな、幸せになってね。」


と。



アリーセ母さんは最終的に二級賞金首狩人まで上り詰めていたが、亡くなってから一級賞金首狩人に昇格された。

一級賞金首狩人に認定されたのは、皇国でも過去に二人しかいない。


また、生前の功績を称え八級爵位を与えられた。平民が八級爵位を貰うのは特例中の特例で、前例の無い事だった。

孤児院で育った子供が国の中央で役人になり、働きかけを行ったのもあるらしいが、それ程までにアリーセ母さんの功績は大きかったのだ。賞金首狩人としての活躍もあるが、財団としての社会奉仕活動が大きな功績として認められたのもあった。

死んではいるがしばらくの間は貴族年金が出るらしく、それは財団の運営費用に当てられるそうだ。


事実、私が記録を調べた限りではアリーセ母さんが賞金首狩人になって少し経ってから、治安が向上していき賞金首の数も緩やかに減っていっている。

全てがアリーセ母さんのおかげによるものか判断できないが、おそらくはそうであろうというのが通説だ。


アリーセ母さんの葬儀は大々的に行われた、孤児院を巣立った子供たちが集まるのは勿論、天神教の上位司祭、総合ギルドの偉いさんや皇国の上位貴族も弔問に訪れた。

みな口々に惜しい人を亡くしたと涙し、彼女の死を惜しんだ。


そう言えば、以前に見かけた黒髪の薬師も弔問に訪れていた。大きい川辺猫と見た目だと年が近い銀髪の美人女性も連れてきていた。

様子を見ていたが、遺影を見て何とも言えないような顔をしていた。

結局、アリーセ母さんとはどういう知り合いだったのだろう?


アリーセ母さんは元々小麦農家だったと聞いている、若い頃に盗賊に襲われたのをきっかけに賞金首狩人になったのだと言う。

葬儀では、孤児院を巣立って立派に成長した人たちの、金色だったり赤色だったり銀色だったりと色とりどりの髪をした頭が俯いて彼女の冥福を祈っていた。

私には、それがさながらしっかり実って立派な穂をつけた小麦のように見えた。

彼女が小麦を育てる事はなくなったが、もっと尊いものを育ててくれたのだ。


私は小さい頃に両親を亡くし孤児となり、彼女の財団が経営している孤児院にお世話になった。そして、今は財団の経営の手伝いをしている。

子供のころに彼女と共に食事を取り、話をして、寝かしつけて貰った記憶が今でも強く残っている。その時の慈愛に満ちた笑顔が今も瞳に焼き付いている、それは私と同じく彼女を母と慕う皆も同じだろう。


彼女は幸せだったのだろうか?今わの際の言葉や、その笑顔を思い出す度に、彼女は幸せだったのだと私は確信している。


彼女は容赦なく悪党を殺すため、恐れられて「死神」と呼ばれていた。死神は人の魂を刈ってあの世に連れていく冷酷な神と言われている。

だが、一説には死に戸惑い迷う魂を導く慈愛の神だとも言われている。

悪党の命を容赦なく刈る一方で、戸惑い迷う孤児や犯罪の被害者を導くアリーセは、まさに「死神」だったと言えるのではないだろうか。


これは、冷酷な賞金首狩人としての「死神」と恐れられたアリーセ・カウマッツの本当の姿を知って欲しくて著したものである。

この本により、悪を許さない冷酷な面と慈愛に満ちた導き手たる「死神」と言える彼女を深く理解してもらえれば、本望である。



(クレメンティーネ・ズーハー著 「死神と呼ばれた女」)

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