第3話 変わり出した日常

あれから結局固い地面に寝ている。

なぜかというと、落ち葉の溜まり場は見つけたのだが、そこで寝ていると化け傘がやって来て、

「あ!ずるいぞ!」とか言ってせっかく溜まっていた落ち葉をあちこちに吹き飛ばされる。

また新たな寝床を見つけては、めちゃくちゃにされる。なんてことを繰り返しているうちに探すのがめんどくさくなった。

ただ俺が固い地面に寝て、体を痛そうにしていると満足げに見ているのがイラっとする。

 いつまでこんな生活をするのだろうか。

死んでここに来たということはまた死ぬことはないのだろうか?それとも成仏?なんてことを考えていたら

 ドガーーーンッ!!!!

遠くから音がした。

「なんだなんだ!?」

化け物達が一斉に音の鳴る方から遠ざかるように逃げていく。

「まずいぞ…閻魔大王様だ…ぼさっとするな!お前も逃げろ!!」

そう言って化け傘も逃げ出した。

いつも騒がしい奴だが、なんだかいつもと違って嫌な感じがした。

 その日、ただでさえ地獄だった日常が、

本当に地獄になった。

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