第5話

 祭りを明日に控え、レオとシンは部屋に戻っていた。ミャーコとマコトは明日が最終日になるのなら、と観光に出掛けた。


「なぁシン、シンのテリトリーにあの山々は含まれているか?」


「なんだ突然。まあ最大までテリトリーを広げれば、なんとかこちら側の斜面だけなら一応範囲に入れるのは可能だが」


「頼む。何かが腑に落ちないんだ」


「やってみる」


「ありがとう」


「おやすみ」

「おやすみ」


 部屋の明かりを消すと、一気に空間は夜と混ざって沈んでいく。それがどこであろうとゆっくりと意識は溶けて星に沈む。


 ――明日、終わりが生まれる。

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