冬至
肺
冬至
毛布から飛び出た足に噛みついて怒ってるのに笑ってほしい
想像のシベリアン・ハスキー冬まみれ 手懐けられないものばかりすき
眠りつく場所の違いでたしかめて 生きてるほうのわたしに触れて
街灯のひとつひとつが隕石で跡形もなく滅んでみたい
さむいねえと声をかければより寒くなりそうな背をじっとみつめる
しろいるか やさしい人を信じては火傷になってしまう だめだよ
温めたミルクの膜を剥がすとき疑っているたましいのこと
くらやみに生まれなかったわたしの手、角、羽、やさしく、撫でて
いなくなるひとほどきれい 星はもう増えなくていい 髪、伸びたね
ふたりきり燃える檸檬のなる庭で夢だと気付くころには遅く
冬至 肺 @u_umii_i
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます