【ゲリラ】ゆるゆる質疑応答雑談枠with天使【配信】
:わこつ
:お、始まってる?
:深夜ゲリラ配信だって?
:はじまってる
「ユウキ、これではいしん? というのが出来るんですか」
「そうだよ天使ちゃん。後ドローンのレンズを触っちゃ駄目だよ、指紋がついちゃうから。はい、叩かない、叩かない! これ、俺が持ってるもんで一番高い奴だから叩かないで! 泣いちゃう! 優しく扱ってあげて、ね!」
「優しく優しく……でも、これで本当にたくさん? の人と話せるんですか? 私、ユウキとヨシザワと灰色さんしか見えないんですけど」
「これを通して沢山の人と話し合えるんだよ」
:やっほー
:天使ちゃん見てる?
:いや、アレは俺の事を見てるに違いない
:余裕がある? どうして配信出来てる?
:うお、顔が良い……
:天使ちゃん俺の
「おっと、今日はフィルター設定強めにしておくか……教育に悪そうなもんは弾いておかないとね。教育パパに俺、殺されたくない」
:教育パパ(上-上相当
:教育パパ(対人経験豊富
:その教育パパの姿が見えないんですが
:灰色の嵐がパパ扱いされてて草
「灰色さんはパパじゃありませんよ? 灰色さんは灰色さんです」
「概念的なパパの話だよ」
「概念的なパパですか?」
「概念的なパパだよ」
「成程……」
:何が?
:会話の中身がなさ過ぎてヤバイ
:この2人だけで大丈夫か? ボケとボケだぞこれ
:まあ、近くに灰色がいるだろ
:言うほどツッコミかあれ?
鉄人:アレは割とツッコミ気質だよ
「ユウキ! 何か名前のついた人が書き込みました!」
「アレはコテハンと言って存在感をアピールしたい人が名前付きでコメント書いてるんだよ。相当な目立ちたがりか、業界で有名な人が正体を隠す為にハンドルネームで書き込んでるんだろうけど……初見さんかなあ。灰色の知り合い?」
鉄人:知り合いです
:(察し
:まあ、今回の件で業界の人注目してるだろうしな……
魔法少女:|ω・`)
戦士:ささっ
企業人:ちらり
全裸:きらーん
:ここぞとばかりに自己主張の激しい
「うおっ、見た事のあるコテハンが一気に湧き出てきた。おつおつ、こんばんわー。そろそろぐだぐだを止めてオープニングに入りたいと思いまーす。はい、天使ちゃんこれ、カンペ。これを読み上げてね」
「はい! えーと……ユウキch! 深夜のゲリラ配信、雑談タイムwith天使ー!」
「わあ、ぱちぱちぱちぱち」
:ぱちぱちぱちぱち
:888888
:うおー! 待ってた!
:早速トレンド1位おめでとう
:配信告知が一瞬でリツされてて笑うわ
鉄人:注目の的でしょうからねぇ……
:企業側が滅茶苦茶前のめりな案件だよなあ
「という訳ではい、いきなり深夜のゲリラ配信に既に数千を超える視聴者が集まって来ていて驚きですよ。今も数字増えてるしこれ余裕で万行くんじゃね? って思うとまあ、震えてくる感じで。これも全部天使ちゃん効果だよ……」
「ユウキ。人が出て来ません。数千人ってどこにいるんですか?」
「あー! 天使ちゃん! ドローン! ドローンを振らないで! 皆酔っちゃう!!」
:おえ
:天使ちゃんに揺らされるなら本望
:俺は今、天使ちゃんにゆりかごで揺らされるシチュを楽しんでる
:無敵か?
:おぎゃあ! おぎゃあ!
「フィルターの設定変えようかなあ……。えーとね、天使ちゃん。これは遠方の人たちと連絡を取り合う為のツールで、実際の目の前にいる訳じゃなくて、遠くの人と話し合う事の出来る道具なんだ。えーと、解るかな?」
「はい! なんとなく!」
:なんとなくわかるんだ。偉いねぇ
:これだけで解る君は凄いぞ!
:天才か? 天使だわ……
:天使ちゃんは俺らが育てる
魔法少女:お前らの判定甘くね?
:貴重な天然もの美少女だしな……レアリティSSRって感じよ
:宝箱から出てきただけあってな
「そんな訳で今夜はちょっと短めの雑談配信を始めまーす。と言ってもそう長くはやれないんですけど、質疑応答含めてちょっと視聴者の皆さんの疑問に答えていこうかなぁ、って話ですよ」
「灰色さんが誠意は基本的に伝わるけど、調子の乗ってつけあがる人は無視して構わないって言ってました!」
「過激な教育パパだね」
:君のパパ基本的に容赦しないタイプだからね……
:まあ、言いたい事は解る。中級でも1アタック数百万余裕で稼げるからな
:下級と中級の格差って凄いしな
:寄生しようとする輩は多いよ
鉄人:中級上がりでそれまでの友人関係と縁を切るケースはそこそこありますねぇ
企業人:金は人を変えますから
「嫌な話する視聴者だなあ……まあ、流石にね? 皆も天使ちゃんの事を知りたくて悶々としてるだろうしここらでちょっとここでそのストレスを解消してあげようかと思ってね。教育パパの方から許可貰ったしここは当チャンネルの飛躍に期待を込めてね……いや、伸びすぎて怖いんだけど」
「良くない事なんですか?」
「一概に良くないって言えない事が辛いかなあ。さっきからスパチャ死ぬほど飛んでてちょっと額を見るんが怖いし。でも期待されてるのは俺の事じゃなくて君の事なんだよねぇ」
:いや、俺はお前のファンになったよ
:そのクソ根性好き
:灰色と並べると滅茶苦茶面白いよ
:なんか後ろ……煩くない?
:なんか音が入り込んでるね
:逸材って感じはする。芸人の
「芸人じゃないんだが? まあ、ぐだぐだするのもここら辺にして早速雑談しつつ質問に応えようかな。それじゃあ適当に流れてる質問に応えよっかぁ……えーと1番! 天使ちゃんの名前と年齢を教えてください!」
「解りません! 起きたら目の前に灰色さんがいました! それしか解りません!」
:草
:清らかな笑顔で凄い事言う子だ……
:記憶喪失……って事!?
鉄人:ダンジョンが生み出したなら元からないって線もあり得ます
魔法少女:ダンジョンが態々生物を報酬に生成するぅ?
戦士:人型モンスターは生成しておるぞ、その流れで出来るだろう
企業人:過去に存在するケースではありません、検証が必要でしょう
鉄人:検証に関しては肯定します。行ってらっしゃいません
企業人:今から変動するダンジョンを差が位s手潜ってこい、と……!?
「あー! あー! 視聴者! 視聴者の皆さん! 俺を置いて盛り上がらない! 俺の! 俺のチャンネル! 俺を置いて盛り上がらないでください! お願いします! ただでさえ灰色と天使ちゃんに乗っ取られてる感あるのに!」
:草
:今日の登録者大半がそっち目当てやろな……w
:灰色SNSやらんしな
:《巣》には登録するけどSNS使わんよな
:自分がSNS向きの性格してないの理解してるんだと思う
全裸:秒で炎上させるよ。そういうタイプだよ彼は
「あー、納得。それじゃあ次の質問は……君のにしようかな」
:天使ちゃんの羽ってどうなってるんだ?
「あ、確かに気になる。羽とか尻尾って結構なデリケート部位だから触っちゃ駄目って話だけど、天使ちゃんのそのはね? 翼? ってどうなってるの?」
「どうなってるんでしょ? 動かそうと思えば動かせますよ」
「へぇ……あ、ほんとだ。でも触れない感じなんだ。触った場合なんか感覚あるの?」
「ないです! 眩しくて邪魔なだけです!」
:草
:本人が必要性否定してるぅ……
:寝る時とか邪魔そうだな確かに
;消せないのそれ?
:なんか後ろ滅茶苦茶煩くない?
:ほんとだ、なんか煩いな
:邪魔なだけな翼なんだ……
「でも無駄にバサバサ出来るよね、それ。何なんだろ?」
「解りません? うーん……うーん、えい!」
「うお!?」
:翼で叩かれてるw
:実体化できるやんけ!!!!
:どうなってんだよその翼は!!
:あの、後ろが微妙に光ってますけど……
「解んない……でもなんか出来ました」
「出来ちゃったなら仕方がないね。本当に仕方がないか?? もしかして天使ちゃんびっくりどっきり能力他にもあるんじゃない? そこら辺どうなの?」
「うーん……解らないです!」
「そんな良い笑顔で解らないって言われたら何も言えなくなっちゃうなあ……」
:解らないなら……しょうがないかっ!
:せやな!
:天使ちゃんがそう言うなら
:いや、検査しろよ
:あの、後ろの壁が吹っ飛んだように見えるんだが……?
:天使の検査データを公開しろ
「いや、検査しろ検査しろって言われてもさあ……いや、実は少し前に軽く血液検査だけでもやろうって話が出たんだよ? だから軽くお注射しましょうねえ、って。所で今手に持ってるこれ……何に見える……?」
:針の折れた注射器ですねぇ……
鉄人:もしや針が通らない?
:嘘でしょ
:そんな柔らかそうなお肌なのに!?
魔法少女:地味に羨ましいスペックしてるわね……
「なんかね、通らなかった」
「うん。目の前で見てたけど凄かったよ。最終的にヨシザワ支部長が注射器を鷲掴みにして吠えながら振り下ろしたのに針が折れたの。全員で呆然とした表情になっちゃったし。その後アダマンタイトの針を用意しても刺さらなかったよ」
「こんな感じです」
:実演するな
:えぇ(困惑
:マジで刺さらなくて草
:ユウキ君直ぐ横で慄いてる
:他の検査は……?(小声
「え、聞いちゃう? レントゲンは何も映さなかったし、スキャン結果は表示不可能、背中の羽はデータ的な観測が不可、細胞サンプル? とかいうのは……」
「えい……ほら、抜けた髪の毛は光になって消えちゃうんですよ!」
:そっかぁ(思考放棄
:何も観測出来ないならしょうがないね……?
:しょうがないのか本当に!?
:それっぽいデータまで出してきて草
:その体何で出来てるの!?
長老:えぇ……(困惑
「困ったねー?」
「困りましたねー?」
「……いや、割とこう、困ってる気はするんだけどほら……俺ってばただの配信者だし、難しい事を考えるのは灰色とか偉い人たちの仕事だし。俺はどちらかというと一般人だからこの後そう関わる事もないだろうから頭悩ませなくて良いし」
「あ、解りました! ユウキはズルしてるんですね!」
「ズルなのぉ……? ズルかなぁ……」
:これからも配信し続けろ
:当然天使ちゃんゲストのな……
:いや、お前のch、天使ちゃんに渡せ
:いや、あの、お二方? いい加減後ろをスルー出来なくなってるんだけど?
戦士:あぁ、もう祭が始まってたか
「完全に乗っ取られてるじゃんそれ!!」
「ユウキ、ユウキ。皆、後ろを気にしてますよ」
「え? やっぱり? 皆もうスルー出来ない? 仕方がないにゃあ……ドローンちゃんをちょっと動かすね―――」
:あ、なんか見えてきた
:壁に見えたの裏返したテーブルだったんだ……ん?
:わ……ぁ……
:地獄の様な景色で草
:もうおっぱじめてるじゃん
「カスが! 雑魚が! ボケが! その! 程度で! 俺に! 勝てるとでも! 思ったのかクソがぁ―――!」
黒い人影の頭を掴んだヨシザワがそのまま姿を壁へとたたきつけ、壁に穴をあけると外へと飛び出し、空中で姿を掴むとそのまま下へと向かって人影を投げつける―――恐らくは画面外で即座にミンチ。
空を蹴って室内に戻ろうとする姿を妨害するように銃を構えた人影が数人現れ、その姿を後ろから現れた灰色の影ナイフを突き刺せば、一瞬で姿が灰になって崩れる。そこからともなく放たれた弾丸をナイフで切り払って灰にすると、灰色の刀を抜いて遠当てが放たれた。
「死を孕め」
遠当てを受けた影が内側から斬撃に食われてバラバラに崩れ、鉄くずとなった義体が倒れた。
「えー、御覧の通り。現在我々深夜の最中に襲撃を受けましてぇ……」
「襲撃実況配信? とかいうの……ですよねユウキ!」
「そうそう、襲撃されてる所で配信始めたらウケるかなあ、って」
:狂ってるのか?
:頭おかしいよお前
:どうなってんだお前の精神状態
:今のでファンになりました、チャンネル登録しますね
「チャンネル登録あざーす! あざーす! いやあ、このテーブルが一応防弾仕様らしいからこれを盾に影で配信してたんだけど……ほら、戦いに出たら100%邪魔になるじゃない? だから隠れながらついでに配信しよっか、て」
「えい……ユウキ、何か掴みました」
「その弾丸は捨てなさい」
「嫌です!」
「なんで?」
「なんとなくです!」
「あぁ、目をキラキラしちゃって玩具を拾った子供のように……!」
:また一つとんでもスペックが明かされちまったなあ!
:弾丸を止められるのぉ……?
:見た目人間の中身モンスターかなぁ、やっぱ……
:見た目が可愛いなら人でもモンスターでもどっちでも良くね?
:つまりもん娘ジャンル……って事!?
魔法少女:業が深い
鉄人:貴女ほどではありません
「人の配信でレスバし始めないでね? という訳で今夜は襲撃終わるまで配信するよー」
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