第24話 写真に別人の顔が… 従兄弟編

先に言っておくが俺は神仏への信仰心は皆無だ


俺の通っていた高校は、仏教系の高校で某有名な寺と密接関係にあった。

が、そこの坊さん達は高級車を乗り回してブルジョワな生活を送ってた

昔から子供ながらに、信者から金を吸い上げてるなぁとか思ってた

まぁ善意で食ってける世の中じゃねーわな


あれは俺が高3の夏の事

弱小バスケ部だったから早々に予選落ちして最後の部活を終わらせ、ダラダラと夏休みを満喫していた。


俺は電車で一駅離れた所に住んでいる従兄弟と、同じ高校に通っていた。部活も一緒だった。

まぁこの従兄弟が寺生まれの次男なんだが、高校の密着宗派とは別な。


そんな夏休みの夜、深夜の多分1時前くらいに電話がかかってきた

スマホのオンラインゲームやってたから画面に着信のアイコンが出てイラッとした


俺「こんな時間に電話してくんな!この暇人が!」


俺は電話越しに従兄弟に今の状況を伝えた、ネット対戦してたのに落ちたし!


従兄弟「そんなんどうでもいいけど、ヤバイ事になった、今すぐ俺んちに来て!マジでヤバいから!」


いやいや、無理!

チャリでとばしても40分はかかるし、夜中の国道沿いは暴走族がいてカツアゲされる

何よりダルいわ


俺「悪い、明日朝からバイトやねん」


俺の従兄弟は普通にいい奴で、普段ならこれで「じゃあまた今度」ってなるんだが、今回は明らかに様子が違った


従兄弟「今からタクシー呼ぶ!お前の家の近くのコンビニ向かわす。金は俺が出すから、あとバイトも休め!な!金は出す」


普段、金に煩い従兄弟の思わぬ発言に

なんか本当にヤバい事が起こったんだと思った


他校のヤンキーに目ぇつけられたか?チンピラに絡まれたか?


俺「何なん?マジで?」


従兄弟「この前さ、俺の部屋でお前と写真撮ったやろ?

変やねん、変なもん写ってるねん!怖すぎて寝れへん、マジで早よ来い!」


コイツが俺に、こんな事言うとかマジなんか?


最近また流行りだしたインスタントカメラ

部活の打ち上げでカラオケ行った時に、カメラをもらって、余りで撮ったやつの事だろう


俺「現像したんやな…エー?心霊写真とか?」


従兄弟「幽霊は写ってないよ」


俺「は?どういう事?」


従兄弟「お前がめっちゃヤバい!グロくて赤黒い、お前まじヤバい」


俺「ちょっおまwそれ影とかちゃうのん?」


従兄弟「お前が写ってたのって、俺の部屋の南側の窓やぞ!これがどういう意味かわかるか!?」


ゾッとした


だって従兄弟の家って寺の境内にあるもん

南側に寺の本堂があって

そして従兄弟の部屋は二階にあり丁度、寺の裏手にある墓地がちらりと見えるから


俺「その写真撮ったん夜やった?」


従兄弟「おう、お前の後ろの窓は真っ暗やで、ってかな影とかそういうレベルやない。あとグロ過ぎ、ヤバ過ぎやから」


俺「今すぐ行く」


俺は近くのコンビニまで走って、イートインで待って

従兄弟が手配したタクシーに乗り込んだ


最近、なんか体の調子が悪いと思ってたけど

暑さのせいか、長時間エアコンの風に当たってたせいだと思ってたけど…まさか?


仏教高校の生徒手帳を持っていき、そこに書いてある般若心経を心の中で唱え続けて気を紛らわした


従兄弟の家に着くと

玄関の外で俺を待ってて、経典?を開いてブツブツ言ってて、なんか笑えた。


それを見て従兄弟が怒ったけど

俺がポケットから生徒手帳を出して見せると奴も気が抜けたように笑った


俺もこの血筋なのなって笑えた

家の人達寝てるからそーっと部屋まで行く



俺「それで?写真は?」


従兄弟「これ!」


そこにはインスタントカメラに向かってダブルピースした従兄弟と見知らぬ人


しかも、ちょっと顔が不細工を通り越して、なんて言うかアレな感じ

差別表現になっちゃうけど、オバケみたいな、赤黒くパンパンって感じ?


俺「は?誰これ?この写真がなんなん??」


従兄弟「俺も見た瞬間正直めっちゃ引いたわ」


その後に続く言葉に俺は驚愕して背筋が凍った



従兄弟「コレお前やから」


俺「え?は?」


従兄弟「ほら、この服の〇〇〇(キャラ名)…お前のやろ?」


確かに俺の服やけど、でも量販店のシャツやし…

あっ短パンに着いたシミみたいなのも、俺のと似たようなとこにあるけど


俺「え?は?マジで?え?」


俺はしばらく「え?」とかつぶやきながら写真を食い入るように見てた。

後ろに映ってる鞄も、今日まさに持ってきてるリュックやし。キーホルダーまで一緒


マジかー…このオバケ俺??ウエェッ


俺「なぁ、これのネガは?」


従兄弟「それな、ぶっちゃけ怖すぎて1人で見れん。引き出しのエロ本の下にある」


俺はエロ本を投げ捨てネガを見た

従兄弟がエロ本を拾って布団の中に入れるのを視界のはしに見ながら


冷たい汗が背中を流れた


俺を無数の白い手が掴んでた、ってかネガには逆に俺は普通に写ってたし…

しかも、ご丁寧に従兄弟を避けるようにして俺だけに白い手がかかってた

なんで現像した写真は黒いパンパンの顔なん?意味わからんし!


「なんコレ?」

と俺は震える声でやっとつぶやいた

しかもネガは南側の窓から何かが入ってきてるように見えなくもない


怖くなって2人でヤバいヤバい言いながら

結局、朝までスイッチやって怖いのを紛らわせた

エロ本読んでもイマイチだったし


俺が操作をミスる度に従兄弟が俺の方を見てくる…

なんか腹立って仕返しに、南側の窓見てハッ!みたいなフリしてやった

ビビってたな


マ〇オカートで俺の負けが続いてイラッとしてた時、多分朝の6時すぎだったと思う

すでに窓が明るくなってて

従兄弟の母、俺からしたら叔母さんが二階に上がってくる音がした


叔母さんが部屋に入ってきていつからいたの?とか、俺の親は泊まったこと知ってるの?とか夏休みの宿題終わった?とか聞いてきた。

多分はしゃいでた声で、俺がいることは知ってたと思う


従兄弟「母さんコレ見て!」


叔母さんに写真を見せたら

「なに?わあ、久しぶりに見たわここまで酷いの…

お兄ちゃん呼んでくるから」


叔母さんが下に降りた後、ちょっとしてから

この家の長男で、もう大学を卒業してる歳の寺の跡継ぎ兄が来た


この兄さんが写真とネガを見て「うわぁ…引くわー」とか言って

今から寺の本堂に行ってダメ元でお祓いして来いって


叔母さんの用意してくれた朝食を食べて外に出ると、なんか境内に人が集まった


何かと思ったら自治会の夏休みのラジオ体操とかで、あきらかに寝起きパジャマ姿の子供とかもいて一緒にラジオ体操させられた。

小学生ぶりに棒アイスのチュ〇ペットもらった


従兄弟とアイス咥えながら

俺の母方の祖父でもある住職に会いに行く


祖父さんは開口1番に

「夏休みやからって朝のおつとめサボって」


部活引退したから、従兄弟は寺の掃除とかあったらしい、ご愁傷さま。

従兄弟は話を逸らすために、ここぞとばかりに写真とネガを見せる


祖父「何じゃこりゃ」


以下祖父さんの話しを掻い摘むと

俺の家がある地域は、大昔に天下をとりそこねた某有名武将が寺を焼き討ちするときに、町ごと焼いた地域で、多くの人が無念の内に亡くなってる。

大昔の因果のせいか、昔から色々と集まる場所らしい

さらに、この寺はお盆に霊の集まるスポットで俺はどこで拾って来たのかヤバそうなのが憑いてるって


別に墓石に小便とかやったわけじゃないけど

墓の方角に向けて写真撮っちゃったし

俺のアホ面のダブルピースにイラッとした彷徨う悪霊の気に障ったかも?


とか祖父さんが軽い感じで言ってくる


俺そこまで悪くないよね??

しかも写真撮ったのは俺じゃないし!祟るならコイツにしろよ悪霊どもめ!


祖父「あー、こらアカンわ」


俺「えっ何が?ホンマにヤバいん?」


祖父「見たまんまや頭持ってかれるわ、この白いのが頭が欲しい欲しい言うてるわ」


俺「祖父ちゃん何とかして!」


祖父「いやな、なんとかしてあげたいんやけどな。この時期はウチでは祓えんのや」


なんか、この時期は逆に迎え入れなあかんとか、だから払えんって言われて俺涙目


祖父さんがどっかに電話してた


祖父「お前ら今日暇か?話つけといたから京都の〇〇行ってこい」


京都の〇〇とは電車で30分ちょいくらいのとこにある、某お寺


祖父「〇〇さんやで、場所わかるやろ?」



俺は従兄弟のチャリの後ろにニケツして

従兄弟は夏のクソ暑い中

謎のテンションで立ちこぎして坂道をグングン飛ばし駅に向かってくれた。

電車の座席に座るとチャリをこいでない俺もなんか疲れて寝そうになった。

そう言えば徹夜して寝てなかったな


乗り過ごしそうになりながら、目的の寺について、社務所に行き祖父から連絡を受けた人に会うことが出来た。


その人に写真とネガを見せた

この人は山田さん、普段は兵庫のお寺にいる人でたまたまこっちに来てたと言う


山田「お祓いはさせて頂きます…しかしこれは…うわぁ」


この人もすごい引きつった顔で写真見たあとに俺を見て、うわぁって言った。


そして水辺が駄目で時期的なタイミングも悪いと、後は祖父さんと似たようなこと言ってた。


山田「ちょっと祓うのは無理やわ…墓に小便でもしたの?

何らかの障りは避けられないかも…けど最小限に抑えるようにするから」


俺「そんな、俺どうなるんですか?」


従兄弟「俺が写真撮ったから…助けてやって下さい!」


山田「これは土着のもんやから、場所を離れたら?まぁ…でも君まだ学生でしょう?

うーん、湖に近づかないように、高校卒業して県外に出たら大丈夫かな。西よりも東が良いよ。

しばらくは海とかも入らんほうがいいで。水辺は避けなさい

お風呂はいいけど長湯はお勧めしない。

この白い手は湖から来てるから」


俺の地元は日本で一番デカい湖があるんだって、無理やん!


その後お祓いしてもらって、帰ってから従兄弟がなんか数珠とか持ってきた。責任感じてるらしい


「今もお前の部屋にウジャウジャいるかもな!エロ本は引き出しに隠すなよ、一番最初に開けられるし」


従兄弟は、邪気にエロは効果的やからとか俗っぽいこと言って笑ってた



喉元過ぎれば熱さを忘れるってヤツ?

夏休みが終わって何もなくて、学校行ったら普通に忘れた。

従兄弟は部活やってたのに、いつ勉強したのか賢くて

大学の推薦がほぼ通るだろうって先生に言われて、俺は地元の三流大学へ入れるかギリギリだった


それから無事に大学受かって

従兄弟の方が県外の大学行くことになって

春休み遊ぼうって誘ったら、電話が圏外で

家行ったら京都で煩悩を捨て去る修行してるとか言われた


従兄弟は推薦が決まってからちょっと派手に遊んでたけど、煩悩を捨て去る修行ってw


そんで、大学入って新しい友達出来て、女の子とか誘って地元のお花見できる河川敷公園でバーベキューした


それからちょっとして、女の子からメールが来て

お花見の時の写真送ってくれた



背筋がゾッとして一気に思い出した


「メールしようか迷ったけど、お祓い行ったほうがいいよ。

私は写真のデータ消すから、これも見たら消して下さい」


ちょっと気になる女の子からのメールやったから、浮かれてたのにガクブルなった

最近、避けられてる?とか思ってたけどこれのせいかぁ


写真には川から白い手がいっぱい出て来て、俺へと続いてた。

引きずり込もうとしてるってか、取り憑きにかかってる感じ?

顔は赤っぽいような青紫に近い感じに黒く腫れ上がってパンパンになってた

そのうえ、出てる腕とか足も赤黒くパンパン

ドザエモンゾンビ?


ドン引きやで!ちくしょー!

湖から来る川やん!完全に忘れてたぁぁ!


それからどうしようかしばらく考えて、写真を従兄弟に転送して

助けてマジヤバイって電話した


『こんな時間に電話してくんなや!明日も大学ちゃうの?ってか俺は早朝からバイトやねんけど』


時計を見たら12時前

ウダウダ考えてる間に時間が経っていたらしい


「メール見て!女の子からメールきて写真がヤバいねん!

夏にお祓いしてもらってからダルさ?みたいなんがなくなって忘れてたけど、お花見してからまたダルくなってん!

なんかちょっと寒気もするし、風邪かな?とか思ってたけど、俺これヤバない?」


『うわぁ…これ〇〇河川敷公園?湖アカンって言われたやん!まー、俺も忘れてたけど…今週の土日どっちでもいいからこっち来れん?』


従兄弟の下宿先って言うのが、同じ宗派のお寺で、大学から近いとこにあるらしい。

なんかそこの住職がすごいのか、お祓いしてもらえって

ちなみに従兄弟は神戸の大学に通ってる


『とりあえず、ご利益ある写真送るから、壁紙にでもしとけ』


送られて来た写真は雑誌かなんかのモデルやった…イラッ


「ふざけんな!この写真で抜けってこと?エロが幽霊に有効とかそんなん?」


『ばっ!ちげーし!それ俺の友達やから!』


続いて送られて来た写真は、飲み会とかのやつで従兄弟も写っていて、その後ろにいた!


「マジか?めっちゃ可愛いやん、え?モデル?芸能人?」


『違うし、一般人の大学生やで。一コ上の友達、毎日同じ電車に乗ってんの!

写真には写ってないけど、このコの守護霊的なアレがめちゃつよつよやねん

気休めやけど待ち受けか、スマホのホーム画面にしていつでも拝めるようにしとき!

んで、こっち来るときは消してな?

勝手に写真送ったとかバレたらキモいやろ?』


電話越しにドヤ顔が伝わってくる

え?毎日同じ電車に乗ってたら知り合えるん?

どうやって飲みに誘ったん?

ってか一緒に写ってる女の子達みんな可愛いやん!なんなん!めちゃめちゃ羨ましい!


『オッパイが大っきくて、めちゃめちゃ可愛いねん!

地元が同じ駅でな、何回か自転車の後ろに乗せてもらってんで!

わかる?後ろから抱きついてな、オッパイ大っきくて凄かった!

グラビアの〇〇ちゃん並み』ドヤ声



それから1時間くらい電話して

エロトークみたいになったから、寝る前にその写真でとりあえず抜いた

強気な女王様に蹴り上げられる妄想とか久しぶりにしたやん


その日からぐっすり寝れてご利益?あったんかな

待ち受けにしてたせいで皆に見られたけど、グラビアやと思われて

「彼女?」とか聞かれることもなかった


土曜に朝から電車に乗って、快速で1時間半もかからんかった

駅で待ち合わせして、従兄弟が俺を見て一言


従兄弟「あっ…ホンマや。何もなかった?大丈夫やった?うわぁ」


「ちょっ!ご利益ある写真って言うから毎日拝んでたから!んでちゃんと電車で消したから!」


従兄弟「あ、じゃあ消したからまた出てきたんとちゃう?」


従兄弟の自転車にまたニケツしてそのお寺に向かった


「なあ、あの写真のお姉さんは何て名前なん?」


従兄弟「あー、マイちゃんって言うねんけどな、彼氏おるから」


「やっぱり?可愛いもんな。ってかマイちゃん呼びしてんの?」


凄い仲良いやんか!


従兄弟「俺の従兄弟が遊びに来るからどっか連れてって!って頼んだら了解してくれてん。ええ娘やろ?」


なんでも寺の跡継ぎ息子の彼女やねんて

寺の息子の彼女って、やっぱりそういう子がなるねんな


寺に付く前に従兄弟が「あっマイちゃんもう来てるわ」


ってスマホも見ずに気付いてた

寺の駐車場に着いたら

ブスっとした不機嫌そうなイケメンの寺の息子とニコニコした超絶美人がいた

正直、写真よりバチクソに可愛かった


マイ「こんにちは、えっと内藤マイです。そちらがカズキくんの従兄弟?」


従兄弟の名前カズキ


挨拶してわかったけど

見た目は気の強そうな美人やねんけど、話したら優しそうな感じがした

何より従兄弟に普通に笑顔で喋りかけてて、信じられんかった!そしてオッパイ大っきかった。


彼氏って言う寺の息子のナオユキって人が睨んできて怖かった

そんで、近くのラウン〇ワンでボーリングしてファミレスで飯食った


所々で彼氏がマイちゃんを膝の上に乗せたり、腰に手を回したり、髪の毛イジったり、多分見えない所で手を繋いだり…

恥ずかしがる彼女に人前でちょっかいかける彼氏うぜぇ!

とか思って見てた


ファミレスから歩いて駅に行けるからって、そこで2人と別れて従兄弟と歩く


従兄弟「もう大丈夫やで」


「え?何が?」


従兄弟は俺についてた白い手が消えたって言ってる

にわかには信じられんかったけど

写真を見ると川から出てた白い手が最初から無かったように消えてたし、赤黒くパンパンだった顔とか元に戻ってた

訳分からん


ボーリングでマイちゃんがストライク出した時に、たまたま近くにいた俺にハイタッチしたのが良かったって


確かにハイタッチした時にオッパイが揺れて、いい匂いがして、すごい良かったけど。

いや、あんな美人とハイタッチとか、この先もう2度とないかも


それからちょっと遠回りして、近くの池に寄って写真撮ってみたけど何とも無かった

従兄弟がボーリング中の写真を撮ってて俺に送ってくれた

ストライク決まった時のピースがめっちゃ可愛かったし、一応俺も写ってた。

こっちは合法やから待ち受けにしてええでって笑ってた


従兄弟がマイちゃんフォルダ作ってて、写真いっぱいあって「本人非公式のファンクラブあるけど入る?」とか聞いてきて


ちょっと引いた


けど、会員になったら定期的に写真販売してくれるって言うから入会した。

入会費とか年会費は無くて、アイドルのファンクラブより安いから

ホームページの会長挨拶が何かの宗教みたいでキモかった


地元に帰って、週明けの大学で

俺にあの写真送ってくれた女の子が声かけてきた


「心霊写真が消えてるの!……あっお祓いとかした?」


「え?あ、うん。親戚がいるお寺でお祓いしてきた」多分。


「うん…凄い心霊写真だったからテレビ局に送ったの。でも消えちゃったから―…」


え!消すって言ってたよね?


その子が、自分は見えるからとか言って、ちゃんとお祓いしてもらって偉いねとか上から目線がね?

気づかなかったけど、なんかちょっと電波入ってる女の子だったのかと残念に思った

何よりマイちゃんに比べるとね…あれ?こんなコだったっけ?って感じ


ボーリングの時の写真を見て、今更だけど胸がドキドキしてきた

もっといっぱい話しとけば良かったな

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