第7話

しばらく冷は起きなさそうだから私のベッドに寝かせて私は他の事をしてたけど…まだ起きない様子だから流石に…起こす事にした。


本当はもう少し…寝顔と寝息堪能したい…寝顔の写真は撮ったけど正直少し足りないくらいだったけど

流石に…夜寝れなくなっちゃうし起こす事にした。


「冷…起きてそろそろ起きないと…夜寝れなくなっちゃうよ?」


冷からの返事は無い。ほっぺたを少しひっぱっても応答はなさそうだし…ていうかこんな幸せそうに眠ってて起こすのは少し勿体なく感じてしまう。


あまりに可愛い寝顔だったため…私は冷にキスをして唇を離したら…冷は真っ赤で目を見開いて目覚めた様子だ。


「あ、冷起きた?おはよう」

「お姉ちゃん…好き……」


寝起きなのに私に抱きついてきて離れそうな様子はしない。


ほんとに冷は癒される…かわいい……このまま一生私に甘えててて欲しいくらいだ。


「冷かわいい…まだお姉ちゃんに甘えたい年頃なのかな?」

「まだ…じゃない……一生甘えるもん」


冷を抱える形で立ったが…まだお姉ちゃんとしては現役の様子で冷くらいなら軽々持ち上げれるくらいには力が現存の様子だ。


「冷ご飯できてるけど食べれそう?」

「お母さん帰ってきたの?」

「いや…今日は遅いらしいから……私が作ったよ」

「絶対食べる」


冷の身体をお姫様抱っこして階段を降りた。

正直下が少し見にくくてちょっと怖い…今転んだら私じゃなくて冷が怪我しちゃうし…慎重にいかねば


「お姉ちゃん…私自分で歩いた方がいい?」

「いや…大丈夫だよ?重くないし…冷はこうされるの好きでしょ?」

「そうだけど……お姉ちゃん…まだ病み上がりだし…」

「いいからいいから…お姉ちゃんに任せて」


熱の時に失いそうになった威厳を取り戻すべく私は冷の体を抱えて階段を降りリビングに行った。


冷は私の心配をしてくれているけど…正味このくらい楽勝だ。冷を昔からおんぶとかしてきたこともあってお姫様抱っこくらいなら対して問題なく持ち運べたし…伊達にお姉ちゃん何年もしてないよ。


「やっぱ…お姉ちゃん……料理上手だよね…私料理すんごい下手だから…」

「今度教えてあげるよ〜、それに冷は私よりも頭良いでしょ?適材適所ってやつよ」

「教えなくていい……お姉ちゃんに作って貰えなくなったら…困るし……」

「そんなんじゃ将来いいお嫁さんになれないよ?」

「お姉ちゃんお嫁さんにするからいい」


冷がお嫁さんにするとか…言うとガチに見えるからちょっとびっくりしてしまう…にしても…16歳になっても私の料理大好きで反抗期も未だに訪れてないとなると…ほんとに私のこと大好きなんだなって実感するね。


「お姉ちゃん…美味しい」

「そう?なら良かったよ」

「……お姉ちゃん…はい、あーん」

「ん…我ながらおいひい」


冷にあーんして貰って口の中から食べ物がなくなった頃くらいに顔を見ると…私として欲しいって感じの顔をしてて…これはするしかないよね?

って感じで脳内の私が語りかけてくる感じがした気がした。


「冷…はい、あ〜ん」

「えへへ……おいひい」


冷の顔はもう幸せそうな笑顔でほんっっとに可愛いと思ってしまった。この笑顔が見れるなら…もう毎日…あーんしてあげるしかないな。

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