第3話

私の妹は普段着がダサい…絶望的にセンスがない

ので今から妹の服を選びにデートに誘う。


「冷さ、服ダサいよね」

「だ、ダサくないし!」


どうやら自覚ないみたいだ…どうしたらいいものか


「じゃあさ、私が可愛くないって思ってるって言ったら?」

「うぐぐ...」


どうやら効果抜群のようだ。

このままひと押しくらいしたらいけるかな?


「冷、私が服選んであげるから買いに行こう」

「デ、デート!?...いく!」


デート?まぁそうか...友達とかでもデートって

言うし姉妹でもデートなのかな?思ったより

好反応だけど。


「冷可愛いのに服のセンスないの勿体ないね」

「かわ…!?コホン…そんなにダサい?」


冷は基本的に不器用でいつも私に頼ってきた。

そういう所も可愛いんだけど...服がダサいのは

恋人が出来た時に困ると思うから…私が色々選ぶ

事にした。


服を着替えて髪毛整えた後一緒に家を出た。

さすがにダサい服着せるのもあれだったので私の

お古で代用した冷は服の匂い嗅いだりしてたけど

あんまり嗅がないでくれ…


「お姉ちゃんの服かわいい」

「そう?冷はどんな服でも似合うからいいよね」

「でも私の私服はダサイって」

「あれは論外よ…」


なんか変な絵のついた服あれがダサい自覚がない

という事は相当なセンスの無さ改善が厳しそうなら

これから私が服一緒に買ってあげようかな...


「お姉ちゃん…服買うのはいいけど私持ち合わせないよ…」

「いいよ私が払うから」


◇◇◇


ショッピングモールに着き服を見に来た。

冷は人混みや人の多い所が嫌いみたいだ私の後ろに

ずっと隠れている、かわいい。


「冷?そんなにくっつかれたら動けないよ?」

「…人混み苦手」


冷にくっつかれながら歩いていたら近くから

店員さんが来た。


「なにかお探しですか?」

「この子に似合う服とかありますか?」


冷を引きなそうとしたが明らか負のオーラを纏って

嫌そうな顔で店員さんに目を向けていた。


そんなに私以外の人嫌なの?…ほんとに手のかかる子だなぁ…


「こちらなどどうでしょう?」


結構沢山服を見て試着してみたが…白いワンピースとか良さそうだった。服がある程度決まったので会計を済ませてお店を出たお店を出る頃には冷は少し落ち着いていた。


「冷私いなくなったらどうするの?」

「生きていけないよ」

「はぁ…冷私がいつまでも一緒にいれるわけじゃないんだからそろそろ自分でやる事覚えたら?」


私にも恋人や仕事とか色々する事ができるかも

しれない、いつまでも冷と一緒にいれるわけでは

ないのだそれに冷に好きな人が出来なそうで姉的

には心配なんだよね。


「...お姉ちゃんがずっと面倒見てよ」

「いつまでもは無理私の将来の事もあるしそれに冷一人でなにも出来ないと困るでしょ...」

「…」

「冷いつまでも子供じゃないんだから少しは自分でやりなさい、私にばっか負担かけてるのに少しは気づいてよね」


いつまでも姉に依存してるのはダメだと思う。

少し厳しく言ってみたけど、冷はそっぽ向いて聞く

耳を貸さない…はぁほんとにこの子は…


「ちょっと、冷聞いてるの?」

「…お姉ちゃんはいちいちうるさい」

「…うるさいって何よ」

「言葉通りだよ」

「あっそ」


冷は少し拗ねた様子だった、冷は私が怒ると毎回

こうだいい加減話を聞いて欲しい。


「いい加減言う事聞きなさいじゃないとお姉ちゃん冷の事嫌いになっちゃうかもよ」

「…嫌いに…別に…いいもん…」

「そ、なら好きにしたら?」


私も少し拗ね気味で言ってしまった、少し反省しないと...冷から離れた所に咄嗟に行ってしまった

冷はついてきてないみたいだけど...会いにくい。


少し厳しく言い過ぎたかな?…でもこのくらい

言わないと冷は聞かないし…どうしたら良かった

んだろう。

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