第5話 大事な内装材は自動的に決まる

[注意!独断と偏見を多分に含んでいます。悪しからず。]


今回は壁紙について話をします。


部屋を6面サイコロで例えますと、全部で6面有ります。

下は床、上は天井、横の4面は東西南北の壁です。

実際には窓、扉等の開口部分が有りますので壁部分は約3面分です。


3、40年前からは天井も、壁紙を貼る仕上げ方が主流です。ですので、

床∶天井+壁3面分=1∶4となりますね。


つまり家の中の内装材の実に、

4/5=80%に壁紙が使われています。


アレルギー体質の方にとっては、壁紙の健康面での安全性は、超重要ですね!


ですが•••この流れからお察しの通り、こちらから指定しない限り、ほぼ99%使用される壁紙は『塩化ビニールクロス』です。通称『クロス』


『クロス』なんて言われたら、無害そうでしょ?

『塩化ビニール』なんて部分は、間違っても売り主側からは言わない。それが現実。


しかも、『クロス』の成分の内、

[塩化ビニール∶紙]の割合で、

塩化ビニールが49%以下なら紙クロスと表記して良いというおまけ付き。


皆様も是非、『塩化ビニールクロス』とググってみてください。色々な健康面での危険性が書いて有ります。燃えるとダイオキシンも発生します。(当然ながらメーカーサイドのWEBサイトには良いことばかり書いてあります。)


この中から壁紙を選んでください♪

と、言われて渡されるカタログは『塩化ビニールクロス』のカタログです。


『塩化ビニールクロス』には製品を成り立たせるために、『防腐剤』『可塑剤』が含まれており、壁に貼り付ける為に『接着剤』が使われます。


『防腐剤』の代表がホルムアルデヒドです。有名な、生物の生の標本を瓶詰めするときに使う、ホルマリン漬けの主成分ですね。


『可塑剤』とは、やわらかくする為に使う添加剤で、これが無いとゴワゴワの紙になり、とても使用に耐えません。つまり構成する成分から、はずす事はできないのです。

(第2話で冒頭のネガティブリストからぬけていましたので、『可塑剤』も編集後は追記致しました。)


『可塑剤』の成分はフタル酸エステル等があり、海外では規制の対象になる成分です。


日本人の花粉症の割合は、1960年代から徐々に増え続けて、現在は2人に1人まで増えています。


原因として、1960年代から右肩上がりに増え続けた、自動車等から排出される大気汚染物質がよく取り沙汰されています。


ですが、同様にグラフにすると『塩化ビニールクロス』の生産量も、1960年代から右肩上がりで増え続けています。


前述しましたが、現在の住宅の内装材はその80%を『塩化ビニールクロス』で占めています。


同様の増加率をたどる、『塩化ビニールクロス』と、『花粉症』は決して無関係では無いと私は推測しています。


アレルギー体質に不安がある皆様に、

大事な事なので、もう一度お伝えします!


こちらから指定しない限り、使われる内装材は自動的に『塩化ビニールクロス』なのです•••

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