第7話 変化 2
バイト先に着いた鈴木は滝沢主任と談笑していた。
「もしかしたら、鈴木くんは無能者じゃないかもよ!」
「なんでそう思うんですか?」
「能力は千差万別!色々な種類があるの!常時発動、任意発動、条件発動とかね!もしかしたら、鈴木くんは条件発動型で、条件を満たしてないから能力が発現してないだけかも、、」「でも、条件発動型は1番癖があるから、、条件発動型で有名なのが、左手を挙げると右手からコーヒーが噴出するって言うやつだし、、、」
「へぇ、、、じゃあ俺は鼻を押したら脇から牛乳が出るとかかもしれないですね」
「ブフッ!、、確かにありえるかもね!あ、鈴木くんあがりの時間だね!お疲れ様!」
「お疲れ様でした」
家に着いた鈴木はいつも通り過ごし、布団に入る。
ふと、滝沢主任の言葉が脳裏によぎる。「能力は千差万別!色々な種類があるの!鈴木くんは条件発動型で、条件を満たしてないから能力が発現してないだけかも、、」
鈴木は思う。能力が自分にあれば、この退屈な毎日が変わるのだろうか。こんな空っぽな自分でも変わることができるのだろうか。いや、こんなことを考えてても無駄か。
鈴木は布団を頭まで被る。眠るために。
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